「蛇含草ホテル」幕開けに武田操美「目指したものに近づけたような気がします」

マシュマロテント Vol.3「蛇含草ホテル」が昨日2月1日に大阪・扇町ミュージアムキューブ CUBE03にて開幕した。

マシュマロテントは2022年に小石久美子と、昨年第30回OMS戯曲賞大賞を受賞した武田操美によって旗揚げされた団体。本作では、ある孤独死を発端とする物語が展開となる。三好長子は、52歳女性の孤独死のニュースが頭から離れない。そんな長子に夫は「お腹が痛いから蛇含草を取って来てくれ」と言い……。

開幕に際し武田は「すべてが一変した新型コロナウイルス。突然やってくる地震。私達が当たり前のように送っている日常は、なんとはかないものだったのか……そしてそれは、そんな世界を巻き込む大事件でなくても、他人から見ればほんの些細なことであっても、壊れる、または壊されるものであると考えます」「最初に目指したものに近づけたような気がします。古典落語『蛇含草』を下敷きに、奇異に見えた『それ』の真実の物語です」とコメントした。

上演時間は約1時間50分。公演は2月4日まで。

武田操美コメント

すべてが一変した新型コロナウイルス。突然やってくる地震。

私達が当たり前のように送っている日常は、なんとはかないものだったのか……

そしてそれは、そんな世界を巻き込む大事件でなくても、他人から見ればほんの些細なことであっても、壊れる、または壊されるものであると考えます。

いわゆる｢普通」の生活を送る人々から奇異に映る存在もまた、同じように生まれ、笑い、泣き……。

その事実を想像できるような、そんな作品ができたらと作り出したのが「蛇含草ホテル」です。

素晴らしい出演者、スタッフに囲まれ、本日初日を迎えることができました。

そして、最初に目指したものに近づけたような気がします。

古典落語「蛇含草」を下敷きに、奇異に見えた「それ」の真実の物語です。