「ムーラン・ルージュ!」望海風斗は夢のような初演振り返り、平原綾香は“帝劇の匂い”惜しむ

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6月から9月にかけて東京と大阪で上演される「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」の製作発表が、昨日2月1日に東京都内で行われ、サティーン役の望海風斗平原綾香、クリスチャン役の井上芳雄甲斐翔真が出席した。

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」製作発表の様子。左から甲斐翔真、平原綾香、望海風斗、井上芳雄。

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」製作発表の様子。左から甲斐翔真、平原綾香、望海風斗、井上芳雄。

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「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」2024年公演メインビジュアル

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本作は、2001年に公開されたバズ・ラーマン監督の映画「ムーラン・ルージュ」をミュージカル化したもの。劇中では1899年、パリのナイトクラブであるムーラン・ルージュを舞台にしたストーリーが展開。ムーラン・ルージュの花形スターであるサティーンとアメリカ人作曲家クリスチャンは、激しい恋に落ちるが……。日本では昨年6月から8月にかけて東京・帝国劇場で初演された。

東京タワーが見えるチャペルで行われた、「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」製作発表の様子。左から甲斐翔真、平原綾香、望海風斗、井上芳雄。

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「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」2023年公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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会見は、天窓から東京タワーが見えるチャペルを会場に行われ、望海と平原は真っ赤なドレス、井上と甲斐は黒いジャケット姿で登場。望海は初演を「実はよく覚えていません(笑)。夢だったのかと思うくらい、非現実的な毎日だった」と回顧。また望海は「バズ(・ラーマン)さんが、日本版の『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』は泣ける、悲劇性が強いと言っていた」とエピソードを紹介し、「ブロードウェイで観劇したときは、ずっと客席に笑いが起きていた。でも自分が演じたときは特に後半から、お客様がグッと物語に入り込んでくる感覚があって、そこは“日本ならでは”かもしれませんね」と語った。

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」2023年公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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昨年、歌手デビュー20周年を迎えた平原はレコーディングやテレビ出演が本作の初演と重なって多忙だったと言い、「番組で披露するYOASOBIの『アイドル』を声出しがてら歌っていたら、楽屋の女の子たちが『あーや、どうしたの?』とビックリしていた」とエピソードを披露。平原は再演に向け「お漬物の古漬けではありませんが、さらに役をしみ込ませた“サティーン漬け”を見せたい」と、独特の言い回しで意気込んだ。

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」2023年公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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甲斐は「望海さんのサティーンはみんなの中心にいて、肩を組んで列を作りながら『行こうぜ!』と周囲を引っ張る感じ。平原さんは、ご本人が進む道にみんながついて行くような、放っておけない印象があった」と、初演を振り返りつつ2人のサティーンの違いを分析。また甲斐は、昨年の公演終了後にフランス・パリに「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」を観劇しに行ったことに触れ、「本場に行けたのは大きな収穫。クリスチャンの“解像度”が上がったので、説得力を増せるようがんばりたい」と目を輝かせた。

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」2023年公演より。(写真提供:東宝演劇部)

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井上が「去年は若い役をよく演じたなと思う。甲斐くんには自前の若さがあるけど、今年の自分にクリスチャンをやる元気はあるかな……」と笑いを誘うと、望海が「そう言いながらちゃんとやるじゃないですか!」とツッコむ。これを受けた井上は「そりゃやりますよ、仕事だから!(笑) でも疲れていても開演するとどんどんテンションが上がるのは、作品の力ですよね」と語った。

東京タワーが見えるチャペルで行われた、「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」製作発表の様子。左から甲斐翔真、平原綾香、望海風斗、井上芳雄。

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また本作が現・帝国劇場のクロージングラインナップの一環として上演されることにちなみ、登壇者が同劇場への思いを明かす場面も。井上は「初舞台の場所なのでホーム感があるし、なくなるなんて想像がつかない。でも新しい帝劇もできるし、最後まで一生懸命やりたい」と感慨深げに述べる。井上との共演作となったミュージカル「ガイズ&ドールズ」で、初めて帝国劇場に立った望海が「『ガイズ&ドールズ』のゲネプロで芳雄さんに『どう? 緊張してる?』と聞かれ、『やはり帝劇にずっと立っている方は違うな』と思った」と話すと、井上は「それ嫌なエピソードじゃないですか!?」とすかさずまぜっ返して望海を笑わせた。

「帝劇の匂いが好き」だと言う平原は「あの匂いで“演劇スイッチ”が入る。リニューアルされても匂いを引き継いでほしいし(笑)、調香師さんに香水で再現してほしい」とコメント。甲斐が「歴史ある劇場に自分が立つことになったとき、魔法にかかったような不思議な気持ちだった」と述べると、井上は「これからは、甲斐くんたちの世代が新しい帝劇を担っていくことになるね」と続ける。「僕らも素敵な匂いを作れるようがんばります」とうなずく甲斐に、平原は「お願いしますよ!」と声をかけ、会見場を笑いで包んだ。

会見は終始和やかに進行。最後は井上が「この作品が今後(日本に)定着するかどうか、今回の再演で決まる。この作品はすでに特別だと思いますが、さらに『この舞台はやっぱりすごいね!』とお客様に思ってもらうことが今年の目標です」と結んだ。

公演は6月20日から8月7日まで帝国劇場、9月14日から28日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホールで行われる。東京公演チケットの一般前売りは4月13日にスタート。

「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」望海風斗、平原綾香、井上芳雄、甲斐翔真が再演に向けてトーク

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「ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル」

2024年6月20日(木)~8月7日(水)
東京都 帝国劇場

2024年9月14日(土)~28日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール

キャスト ※各役五十音順

サティーン:望海風斗平原綾香
クリスチャン:井上芳雄甲斐翔真
ハロルド・ジドラー:橋本さとし、松村雄基
トゥールーズ=ロートレック:上野哲也、上川一哉
デューク(モンロス公爵):伊礼彼方、K
サンティアゴ:中井智彦、中河内雅貴
ニニ:加賀楓、藤森蓮華

ラ・ショコラ:菅谷真理恵、鈴木瑛美子
アラビア:磯部杏莉、MARIA-E
ベイビードール:大音智海、シュート・チェン

アンサンブル(E)・スウィング(S)※五十音順:ICHI(E)、乾直樹(E)、加島茜(E)、加藤さや香(E)、加藤翔多郎(E)、酒井航(E)、篠本りの(S)、杉原由梨乃(E)、仙名立宗(E)、高橋伊久磨(E)、田川景一(E)、田口恵那(E)、茶谷健太(S)、富田亜希(E)、平井琴望(E)、堀田健斗(S)、三岳慎之助(E)、宮河愛一郎(ダンスキャプテン / E)、米島史子(S)、ロビンソン春輝(S)、和田真依(S)

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