「令和6年度まつもと市民芸術館芸術監督団ラインアップ発表会」が1月30日に長野・まつもと市民芸術館にて行われ、次期芸術監督団 団長 / 芸術監督[演劇部門]の
まずは団長の木ノ下があいさつ。木ノ下は昨年6月に芸術監督団メンバーになることを発表してから現在までの数カ月について言及し「倉田さん、石丸さんとは実際にお会いしたりオンラインを使ったりしながら、実にさまざまなことを話し合ってきました。またそれぞれに松本へも何度も足を運びました。それでまずお伝えしたいことは、この3人は大変仲が良いということです(笑)。馬が合った、と言いましょうか。例えば私は、視聴覚に障害がある方にも舞台芸術を楽しんでいただきたいと思っていて、ろう学校や盲学校でもワークショップをやりたいと思っているのですが、石丸さんも病院に入院している子供たちのところに出向いてコンサートをやりたいとおっしゃり、倉田さんも松本少年刑務所でワークショップをやりたい、とおっしゃる。感覚や考えが合わないと、こうはいかないでしょう。このチームワークを大事にしながら運営していきたいと思っています」と語った。
続けて木ノ下は、2024年度のプログラムを“開く、拓く、易く、啓く、披く”というその5つの“ひらく”に即した形で考えていると説明。「今年は芸術監督団始動の年ですので、私たちはこういう作品を作っている人間です、という顔見世興行のようなものを考えています。具体的にはそれぞれ大きな企画1つと、それより規模は小さいかもしれないけれどよりコアなもの、深みのあるものを1つ。その中で木ノ下企画としては
“倉田翠企画”としては
“石丸幹二企画”としては、石丸、木ノ下、倉田らが出演する「~0歳からお年寄りまで、みんなのコンサート~『はじめまして!』」と「石丸幹二、デュオコンサート with
また木ノ下は「作品を生む“土”を豊かにしていく試みも必要だ」と言い、劇場スタッフ向けのハラスメント講習を実施するほか、観劇サポートについても実施したいと思いを語る。「芸術監督団はまだ始まったばかりですが、たくさんの作品を上演するだけでなく、長期的に考えてこの劇場がより良い劇場になるための努力を、怠らずにやっていきたいと思っています」と展望を語った。
令和6年度まつもと市民芸術館芸術監督団ラインアップ
[木ノ下裕一企画]木ノ下歌舞伎「三人吉三」
2024年10月上旬
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール
原作:河竹黙阿弥
監修・補綴:
演出:
[木ノ下裕一企画]古典企画
「バラエティ寄席(仮)」
2024年12月上旬
長野県 まつもと市民芸術館 小ホール
「耳で愉しむ古典文学(仮)」
上演時期調整中
[倉田翠企画]akakilike「信仰する、または愛することについて(仮題)」
2024年6月上旬
長野県 まつもと市民芸術館 実験劇場
演出:
出演:倉田翠、桑折現、
[倉田翠企画] ワークショップ/「身体と音楽(仮題)」
松本少年刑務所ワークショップ
通年
「身体と音楽」
2024年8月下旬
屋外
演目
[石丸幹二企画]「~0歳からお年寄りまで、みんなのコンサート~『はじめまして!』」
2024年4月21日(日)
長野県 まつもと市民芸術館 主ホール
出演:
[石丸幹二企画]「石丸幹二、デュオコンサート with クリヤ・マコト」
2024年11月下旬
長野県 まつもと市民芸術館 小ホール
出演:石丸幹二、クリヤ・マコト
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小暮 香帆 / Kaho Kogure @hokahoka6
今年の夏は大友良英さんと松本へ。今からとっても楽しみです! https://t.co/gMCMtUixpF