坂上泉の「へぼ侍」(文春文庫)をミュージカル化した本作では、没落士族の再興を目指して、西南戦争に志願する“へぼ侍”こと志方錬一郎の姿が描かれる。脚本・演出を戸部和久が担い、錬一郎を翼が演じる。
翼は「お芝居の公演で東京に来られることはなかなかないので、一致団結して千秋楽まで駆け抜けたい」と気合十分。作品の見どころについて翼は「主人公が商人としての知恵を生かして西南戦争を生き抜き、人間としても成長していく過程がとても面白い」と語る。
記者が「『へぼ侍』というタイトルだが、錬一郎は“へぼ”な人物なのか?」と尋ねられると、「そら、観ていただいてのお楽しみですが……」と関西弁交じりに答えつつ、「“へぼ”はマイナスイメージを持たれがちなワード。でも原作を読んだら『“へぼ”侍で何が悪いんや!』と思えるような、誇れる言葉だと感じました。ぜひ舞台を観てなぜ“へぼ”か確かめていただきたいですが、ありがたいことに東京公演のチケットは完売。DVDで観てもらえたらうれしいです(笑)」と深々と一礼し、会見場を笑いで包んだ。
東京公演のチケットは追加公演分も含めて完売した。翼はこれについて「びっくりしましたよね」と率直な心境を述べ、「いろいろなところで申し上げていますが、完売という経験がなく……劇団員とも『完売やて!!』と盛り上がりました」としみじみした表情でコメントし、「朝ドラ『ブギウギ』をきっかけにOSKに興味を持ってくださった方が多いと思いますが、チケットを買って劇場に足を運ぼうと思ってくださるお客様がこんなにいるんだとわかり、感謝の気持ちでいっぱい」と笑顔を浮かべる。
翼はNHK連続テレビ小説「ブギウギ」に出演した昨年を「OSKを知ってもらえる機会になった」と振り返り、「今後は“飛翔と継続”を大切にしたい。OSKがさらに飛躍すれば良いなと思いますし、創立102年目を迎えるOSKの歴史をつないでいかなくてはという責任を、『ブギウギ』を通じて一層感じています。もちろん時代に応じた変化は必要ですが、変わらない志や気持ちを大切に取り組んでいけたら」と真摯に述べる。
さらに翼は「ブギウギ」に登場した「強く、逞しく、泥臭く、そして艶やかに」という標語に触れ、「一見すると歌劇とは縁遠い“泥臭く”というフレーズですが、OSKの志に通じるところがある。OSKは戦争も経験していますし、労働問題や解散など、さまざまな壁にぶち当たっては乗り越えてきた力強さがあります。それが劇団の強みですし、この『へぼ侍』は生命力や明日への活力を感じられる作品だと思うので、皆様にOSKの力強さが少しでも伝われば嬉しいなと思います」
ドラマ出演を経て「舞台ってやっぱり良いなと再認識した」と言う翼。会見では翼が今後の目標を明かす場面も。翼は「OSKを全国、そして世界に知ってもらうのが目標。それは以前から変わりません」と言葉に力を込め、続けて「言うのはタダやと思いますが……紅白歌合戦に出たいです!(笑)」と力強く話した。
上演時間は約2時間35分。公演は2月4日まで行われる。
OSK日本歌劇団「へぼ侍 ~西南戦争物語~」
2024年1月18日(木)~22日(月)※公演終了
大阪府 扇町ミュージアムキューブ CUBE01
2024年2月1日(木)~4日(日)
東京都 博品館劇場
原作:坂上泉「へぼ侍」(文春文庫)
脚本・演出:戸部和久
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Taka @Taka__zukaota
#翼和希 さん主演 #OSK日本歌劇団「#へぼ侍」、大阪完売に続き東京公演も完売そして追加公演まで完全完売とのことめっちゃおめでとうございます〜!!😆🎉✨
2/21(水)〜22(木)@浅草花劇場の翼さんコンサートも見逃すな!😆😆
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