豊竹呂太夫改め十一代目豊竹若太夫の襲名披露狂言は「和田合戦女舞鶴」大阪・東京で

4月6日から29日まで大阪・国立文楽劇場で開催される「令和6年4月文楽公演」、5月9日から27日まで東京・シアター1010で開催される「令和6年5月文楽公演」で、豊竹呂太夫改め十一代目豊竹若太夫の襲名披露狂言として「和田合戦女舞鶴」より「市若初陣の段」が上演される。

「和田合戦女舞鶴」は、3部制の「令和6年4月文楽公演」で第2部、AプロとBプロに分かれている「令和6年5月文楽公演」ではAプロで披露され、「和田合戦女舞鶴」の上演前には、新・若太夫による襲名披露口上が行われる。なお、若太夫の名跡が復活するのは、新・若太夫の祖父である十代目若太夫が1967年に死去してから、約57年ぶりのこととなる。

「令和6年4月文楽公演」では第1部に「絵本太功記」より「二条城配膳の段」「千本通光秀館の段」「夕顔棚の段」「尼ヶ崎の段」、第2部に、襲名披露狂言のほか「団子売」「釣女」、第3部に「御所桜堀川夜討」より「弁慶上使の段」、「増補大江山」より「戻り橋の段」がラインナップされた。「令和6年5月文楽公演」の上演演目には、Aプロに襲名披露狂言のほか「寿柱立万歳」、「近頃河原の達引」より「堀川猿廻しの段」「道行涙の編笠」、Bプロに「ひらかな盛衰記」より「義仲館の段」「楊枝屋の段」「大津宿屋の段」「笹引の段」「松右衛門内の段」「逆櫓の段」が並んだ。「令和6年4月文楽公演」のチケットの一般販売は3月8日、「令和6年5月文楽公演」のチケットの一般販売は4月14日のそれぞれ10:00にスタート。