目に見える / 見えない損傷の回復を祈って…シニフィエ「ひとえに」開幕

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シニフィエ「ひとえに」が本日1月13日に東京・こまばアゴラ劇場で開幕した。

シニフィエ「ひとえに」より。(記録撮影:佐藤令奈)

シニフィエ「ひとえに」より。(記録撮影:佐藤令奈)

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シニフィエ「ひとえに」より。(記録撮影:佐藤令奈)

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シニフィエは、「ねー」で第19回AAF戯曲賞を受賞した劇作家・小野晃太朗によるユニット。本作は新作となり、映画や文学を通して議論を深める勉強会に参加し、自身の言葉を手に入れようとしていた思恵とその友人・とまりの姿が描かれる。

シニフィエ「ひとえに」より。(記録撮影:佐藤令奈)

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小野が演出も手がけ、新田佑梨、金定和沙、桂川明日哥、池田海人、福原由加里が出演する。小野は作品について「まとまらない言葉たちが、意識の流れのように過去と現在を行き来し、情景として重なり合うような会話劇になったと思います。どうなんだろう。困難さに取り組み、対抗す人々を共に見守っていただけると幸いです。見ること、居ることは無力なことではありません。そして、もし叶うならどんな劇だったか教えていただけると幸いです。多くの目に見える/見えない損傷の回復を祈って」とコメントした。

シニフィエ「ひとえに」より。(記録撮影:佐藤令奈)

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シニフィエ「ひとえに」より。(記録撮影:佐藤令奈)

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上演時間は約2時間5分、公演は1月21日まで。

小野晃太朗コメント

本来、自らの苦しみの核は他者のために語る必要のないことだと思っています。

あるとすれば、自身の回復のための語り直しでしょうか。

執筆の途上、自らそうしたことが何度かありました。

ごめんなさい、いまも言葉がまとまりません。

今回の上演にあたり、尽力いただいた素晴らしい5人の俳優、それからお茶目で頼もしいスタッフたちに心から感謝と敬意を表します。

各々の創造的な提案が、創作の日々を豊かでかけがえのないものにしてくれました。

「ひとえに」は、対話の限界のこと、いままでの作品で触れることの叶わなかった悪のこと、自身の被害の詳細について語らずとも事態を良い方へ進展させる方法はないか考えた時に行き着いた「雑談の可能性」について取り組んだ戯曲です。

性暴力・ハラスメント・政治・分断・交友の断絶など、現実の諸問題と地続きの様々なことが描かれています。

まとまらない言葉たちが、意識の流れのように過去と現在を行き来し、情景として重なり合うような会話劇になったと思います。どうなんだろう。

困難さに取り組み、対抗する人々を共に見守っていただけると幸いです。

見ること、居ることは無力なことではありません。

そして、もし叶うならどんな劇だったか教えていただけると幸いです。

多くの目に見える/見えない損傷の回復を祈って。

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シニフィエ「ひとえに」

2024年1月13日(土)~21日(日)
東京都 こまばアゴラ劇場

戯曲・演出:小野晃太朗
出演:新田佑梨、金定和沙、桂川明日哥、池田海人、福原由加里

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読者の反応

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井坂 浩 @jetisa

ステージナタリーさんにいっぱい写真載せてもらっております。

こまばアゴラ劇場で1月21日までやってますー。シニフィエ「ひとえに」よろしくお願いします〜。 https://t.co/tj6aDLjYai

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