歌舞伎座「京鹿子娘道成寺」出演の中村壱太郎＆尾上右近、道成寺で成功祈願

「壽 初春大歌舞伎」夜の部「京鹿子娘道成寺」に出演する中村壱太郎と尾上右近が、作品ゆかりの地である和歌山・道成寺で成功祈願を行った。

本公演では、1月2日から14日までの前半日程で壱太郎、15日から27日の後半日程で右近が、それぞれ白拍子花子を勤める。なお、2人が東京・歌舞伎座で同役を演じるのは、今回が初めてのこと。本堂で成功祈願を終え、壱太郎は「今年1年を振り返るような時間でもあり、来年最初の舞台は歌舞伎座で道成寺を踊るのだという気持ちの高まりや、一歩を踏み出す覚悟を自分の中に落とし込む時間となりました」と話す。右近は「今年の8月に自主公演で演じさせていただいた際も公演前にお参りさせていただき、半年以内にこうしてもう一度お参りさせていただけたこと、とても深いご縁を感じます」と語った。

また、今回2人が同役を公演期間中に演じることに、壱太郎は「今回は、中村壱太郎はこういくんだ、尾上右近はこういくんだというのをお互いに意識して、それがいい意味での相乗効果になっていけば」、右近は「今回ひと月を壱太郎さんと二人で半分ずつ勤めますけども、観てくださったお客様がそれぞれをひと月観たかったと思ってもらえるような、半月では足りないと思ってもらえるような舞台を勤めたい」とそれぞれ思いを述べた。

「壽 初春大歌舞伎」の公演は1月2日から27日まで歌舞伎座にて。