TeXi's、「夢のナカのもくもく」を回遊型舞台作品として新たに立ち上げる

1

36

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 12 16
  • 8 シェア

TeXi's「夢のナカのもくもく」が、12月26日から31日まで東京・BUoY 2F ギャラリーで上演される。

TeXi's「夢のナカのもくもく」より。(c)青二才晃

TeXi's「夢のナカのもくもく」より。(c)青二才晃

大きなサイズで見る(全2件)

TeXi's 第3回本公演「夢のナカのもくもく」メインビジュアル

TeXi's 第3回本公演「夢のナカのもくもく」メインビジュアル[拡大]

「夢のナカのもくもく」は、TeXi'sが今年5月に「第13回せんがわ劇場演劇コンクール」で上演した作品。本作では、谷崎潤一郎の小説「春琴抄」を原案に、“人の強さや弱さ”、そして“他者と生きること”について描かれる。今回は、複数のギャラリーを行き来する回遊型舞台作品として、新演出で立ち上げられる。

脚本・演出を担うテヅカアヤノは「たった一人、たった一つに目が奪われている姿は美しいです。観たいものがあることを祈りながら、観たいものを観ていただけたら」とコメントした。

テヅカアヤノ コメント

「春琴抄」を初めて読んだときに、なんて都合がいい存在同士なんだ!と思ったことをぼんやり思い出します。もちろん、物語なので全て都合がいいことは承知ですが、谷崎は耽美派と言われるだけあって“谷崎に”とってとても都合がいいことに感銘を受けました。

お互い、見たい / 観たいように認知し合う。それは、共生するために必要なことなのではと最近は思います。

悪いようにみて思考するか、良いようにみて思考するか。

どちらも己の選択でありつつ、外部によってつくられた選択の結果でもあると考えています。全て、自分の思うようにならないことのように。

誰かにとってみたくない / みせたくないものでも、誰かにとってはみたい / みせたいものだとしたとき、上演され、目の前で流れていく人、時間に自ら歩み寄ることをしてみたいと思っています。

佐助や春琴の関係性は白昼堂々とすることは憚られることかもしれませんが、自らなにをみて、どう思考するかを選んでいる姿にときめかずにはいられませんでした。(もはや、選んでいるというより、己の欲望に従ってるとも言えますが……)

たった一人、たった一つに目が奪われている姿は美しいです。

観たいものがあることを祈りながら、観たいものを観ていただけたらと思います。

この記事の画像(全2件)

TeXi's 第3回本公演「夢のナカのもくもく」

2023年12月26日(火)~31日(日)
東京都 BUoY 2F ギャラリー

原案:谷崎潤一郎「春琴抄」
脚本・演出:テヅカアヤノ
出演:小又旭、夏七美、土屋康平、中嶋千歩、野田恵梨香、古川路

全文を表示

読者の反応

  • 1

ステージナタリー @stage_natalie

TeXi's、「夢のナカのもくもく」を回遊型舞台作品として新たに立ち上げる(コメントあり)
https://t.co/9AGsHkHKjs https://t.co/Vfc4KV37Cf

コメントを読む(1件)

関連記事

テヅカアヤノのほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 テヅカアヤノ の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします