「LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-」Blu-ray / DVD発売記念トークイベントが12月8日に東京都内で行われ、作・演出を手がけた
末満が2009年から展開しているライフワーク的作品「TRUMPシリーズ」は、不死を失った吸血種たちが、永遠の命を持つ原初の吸血種“TRUMP”の不死伝説に翻弄される様を描いたゴシックサスペンス。4月から5月にかけて上演された「LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-」は、2014年初演の「LILIUM -リリウム 少女純潔歌劇-」の脚本を改稿し、新たな楽曲を携えて構成された作品だ。
イベントでは、厳選された数シーンの映像を観ながら3人がトーク。まず、「LILIUM -リリウム 新約少女純潔歌劇-」の幕開けを飾る楽曲「Forget-me-not ~私を忘れないで~」、キャスト紹介を兼ねたパフォーマンス“キャストパレード”が披露されるナンバー「Eli, Eli, Lema Sabachthani?」の映像が上映された。末満は「衣裳と舞台装置、どちらも真っ白に統一すると照明の調整が大変なんです。それを『COCOON』で学んだんですけどね……『LILIUM』でまたやってしまいました!(笑)」と明かし、会場の笑いを誘った。
続いて、内田と浜浦がそれぞれお気に入りのシーンを紹介。内田は、ファルス(大森未来衣)がリリー(内田)に壁ドンする場面を挙げ、「リリーは感情の起伏があまりないキャラクターですが、ファルスとわちゃわちゃ言い争いをしたり、ファルスにビンタをしたり(笑)、ここが唯一はっちゃけられるギャグシーンだったので、すごく楽しかったです」と笑顔で語る。
浜浦のお気に入りは、自身が演じるスノウが“TRUMP”の伝説について説明する「TRUE OF VAMP」のシーン。「TRUE OF VAMP」の映像が流れると、末満が「このシーンのはまちゃん(浜浦)、初演でスノウ役を演じた和田彩花さんに声が似ているよね」と言及。内田が「私もそう思っていました!」と同意すると、浜浦はうれしそうに微笑んだ。なお浜浦は、かつてこぶしファクトリーのメンバーとして活動しており、元アンジュルムの和田はハロー!プロジェクト時代の先輩にあたる。
内田が2つ目に挙げたのは、ファルスがスノウを連れて逃げるナンバー「葬送終曲『聖痕《スティグマ》』」。末満は、ファルスとスノウが疾走する様子をマイムで表現する演出に触れ、「この場面では、2人が“小劇場走り”をしています。関西の小劇場では割とおなじみの演出なんですけど、東京で初めて“小劇場走り”をやったとき、客席がザワつきました(笑)」と懐かしのエピソードを披露した。
浜浦が選んだ2つ目のお気に入りシーンは、リリー、スノウ、ファルスの3人で話す場面。浜浦は同シーンを振り返り、「ここは時間をかけて何度も稽古しました。未来衣ちゃんのお芝居がどんどん進化していくにつれて、私たちの気持ちも動かされて、良いシーンを作り上げることができたと思います」と感慨深げに語る。これを受け、末満も「稽古残り2日くらいのところで、大森未来衣ならではのファルスが“爆誕”したよね。まさにハマり役だったと思います」と大森の努力を讃えた。
3人は観客から寄せられた質問に答えたのち、最後に観客へ向けてあいさつした。内田は「末満さんとはまちゃん、そして皆さんと一緒に『LILIUM』を振り返ることができてとても楽しかったです。Blu-rayやDVDを観て、繰り返し堪能していただけたら」と呼びかける。浜浦は「まだ『LILIUM』をご覧になっていない方にも、きっと好きになっていただける作品だと思うので、たくさんの方に勧めていただけたら」とアピール。
末満は「おかげさまで『TRUMPシリーズ』は2024年に15周年を迎えます。テレビアニメ『デリコズ・ナーサリー』の放送やマンガ『COCOON』の連載が始まるなど、いろいろなイベントを用意しているので楽しみにしていてください。『TRUMPシリーズ』は20周年くらいのタイミングで終わらせられたらと思っていて、結末はすでに決まっているんですが、それを人に話すたびにドン引きされています(笑)。ラストに向かってがんばっていきますので、これからもよろしくお願いします」とコメントし、イベントを締めくくった。
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