「ジャズ大名」横浜でスタート、千葉雄大「熱い作品をお届けします!」
2023年12月9日 10:30
25 ステージナタリー編集部
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ジャズ大名」が本日12月9日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 ホールにて開幕。それに先がけて昨日8日に公開ゲネプロが行われた。
「ジャズ大名」は筒井康隆の同名小説を、福原充則、山西竜矢の上演台本、福原の演出で舞台化するもの。江戸末期、アメリカから漂着した黒人奴隷と出会った藩主が、彼らの音楽に魅了され、城中でジャムセッションを繰り広げる様子を描いた、音楽に彩られたコメディだ。
音楽好きの荻野山中藩の藩主・大久保教義役を演じる千葉雄大は「幕が開いてから下りるまでこんなに汗をかいている舞台は初めてで、音が鳴ったら自然と揺れてしまう身体になりました(笑)。劇場を揺らして、お客様をやみつきにさせて、また来たいと思っていただける舞台にしたいです。どんな方にどんな風に観ていただいても感情が昂る芝居になっていると思うので、何かしら感じていただけたらいいなと思います。寒い冬がこれから待っていますが熱い作品をお届けしますので、ぜひ劇場にお越しください」とコメント。
家老・石出九郎左衛門役の藤井隆は「原作も映画も80年代の作品ですので今とはまた違う表現方法でドキドキするようなシーンもあって、令和に舞台でどのように表現するのか稽古前からすごく楽しみでしたし、挑戦的だなと思っていました」と作品の印象を語り、「1年の中でもにぎやかで華やかな12月と1月に『ジャズ大名』に参加できていることを本当にうれしく思います。出演者、スタッフ一同万全の状態でお客様をお迎えできるようにしておりますので、楽しい気持ちで観ていただけると思います。ぜひ劇場にお越しいただきたいです!」と観客にメッセージを送る。
やこほかを演じる富田望生は「今までは、舞台に上がる前に役の気持ちを作ってから出ていくタイプだったので、稽古当初は時間がないまま役が変わることに対する混乱もありました。でも、やこという人間がすべてに化けているんだというのを掴めたとき『理解できるような気がする』と思ったのは大きな発見でした。大変なこともありましたが、楽しい、新しい発見がすごく多い稽古場でした。つむじから足の爪までぞわぞわと熱く燃え上がるような作品になっています。何度も出てくる音楽があるんですが、帰りの電車や車の中、歩いているときにこの音楽がぐるぐるとまとわりつくような時間になればいいなと思います」と期待を語る。
「大好きな筒井先生の作品をやらせていただくというのはとても緊張しますし、とてもイヤだな、という気持ちで。でも絶対断りたくはないなと、向き合わなきゃいけないな……という思いが同時に浮かんできて今ここにいます」と作品への思いを語った福原は、「舞台上で起こることは誇張はしていますが、お客さんの心中にあるものを増幅して見せるものだと思っているので、お客さんからパワーをいただいて舞台上からお返しできればと思います。舞台はお客さんが入ってくださってやっとピースが埋まるものだと思いますし、完成が楽しみです。オープンな気持ちでご覧になっていただき、普段自身に内包されている感情が舞台上で爆発する様を楽しんでください」と期待をあおった。
上演時間は約2時間。神奈川公演は12月24日まで行われ、その後1月7・8日に兵庫・神戸文化ホール、13・14日に愛知・刈谷市総合文化センター、20・21日に大阪・高槻城公園芸術文化劇場でも上演される。
KAAT神奈川芸術劇場プロデュース「ジャズ大名」
2023年12月9日(土)~24日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 ホール
2024年1月7日(日)・8日(月・祝)
兵庫県 神戸文化ホール
2024年1月13日(土)・14日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター
2024年1月20日(土)・21日(日)
大阪府 高槻城公園芸術文化劇場
原作:筒井康隆(新潮文庫「エロチック街道」所収)
上演台本:福原充則、山西竜矢
演出:福原充則
音楽:関島岳郎
振付:北尾亘
出演:千葉雄大、藤井隆 / 大鶴佐助、山根和馬、富田望生、大堀こういち / 板橋駿谷、北尾亘、永島敬三、福原冠、今國雅彦、佐久間麻由 / ダンテ・カーヴァー、イサナ、モーゼス夢 / 高田静流、入手杏奈、米田沙織、山根海音、神野幹暁
演奏:大熊ワタル、川口義之、辰巳光英、和田充弘、桜井芳樹、こぐれみわぞう、関根真理、関島岳郎
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北尾亘/Baobab @wataru_159
【本日開幕!】
いよいよ『ジャズ大名』、KAATホールにて本日開幕致します◎
素敵なキャスト・バンドの皆々さま、素晴らしいスタッフの皆さまが全方位から熱狂・狂瀾を生み出そうと奔走しております。アツイ幕開けを是非ご一緒! https://t.co/9NCuQfx5We