ジェイミー・アーミテージが演出する本作は、フランスの文豪スタンダールの「赤と黒」をフレンチロックに乗せて描くミュージカル。舞台はナポレオンによる帝政が崩壊し、王政復古の世を取り戻したフランス。小さな町ヴェリエールで、貧しい製材屋の末息子として育った美青年ジュリアン・ソレル(三浦宏規)は、町を支配するブルジョワへの激しい憎悪に燃えていた。聖職者になって出世しようとする彼は、レナール家の家庭教師の職を手にしたが、町長夫人ルイーズ・ド・レナール(
ステージは三方が高い壁で囲まれている。壁にはヨーロッパの貴族の屋敷を思わせる装飾が施されているが、壁紙がはげてレンガが露出した上手と下手の壁上方には、金属パイプや照明がむき出しで設置されている。また後方の壁の一部には紗幕が張られており、楽曲が始まると幕の向こうに明かりがついて、壁の後ろで演奏するバンドメンバーのシルエットを映し出した。
オープニングで後方の壁の扉が開くと、そこにはストーリーテラーのジェロニモ(
三浦は、一見寡黙だが、内に野心を秘めたジュリアンを、強いまなざしと情熱的な歌、ダンスで立ち上げる。夢咲は信心深く貞淑なルイーズを優雅な身のこなしで演じ、きっぱりとした口調でルイーズの意思の強さを表現。田村は力強い歌声で観客を魅了しつつ、相手を試すようないたずらっぽい微笑みを浮かべ、聡明で高慢な令嬢・マチルドを体現した。
またジュリアンとルイーズの秘密を暴くムッシュー・ヴァルノ役を演じるのは
ゲネプロに際し、演出のアーミテージは「キャストの皆様一人一人が、心震わせる上質な作品を作るために懸命に取り組んできてくれました。私はすべてのキャストの皆様そして最高のチームの皆様を誇りに思います」とコメント。三浦は「演出家のジェイミーを筆頭に信頼のクリエイター陣、強烈な個性を放つ出演者、最高にロックなバンドメンバー、そしてそれらを全て支えてくださるスタッフの皆様。この人達と一緒なら初日も全く怖くない! なんなら初日より怖い関係者が沢山いるゲネプロだって怖くない!笑 そう思える方々と出会えたことを今とても幸せに感じています」とカンパニーに厚い信頼を寄せた。
東京公演は12月27日まで行われ、その後本作は1月3日から9日まで大阪・梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでも上演される。
ジェイミー・アーミテージ コメント
私たちが作った新バージョンの「赤と黒」を楽しんでいただけることを願っています。
私たちはこの美しい物語の核心に迫るスリリングな作品にしたいと思い、お芝居、歌、そしてダンスそれぞれに焦点を当てて素晴らしいキャストの皆様と創作してきました。キャストの皆様一人一人が、心震わせる上質な作品を作るために懸命に取り組んできてくれました。
私はすべてのキャストの皆様そして最高のチームの皆様を誇りに思います。本日はお越しいただき有難うございます。
三浦宏規 コメント
本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございます。ジュリアン・ソレルを演じます三浦宏規です。ようやくこの日がやって参りました!
演出家のジェイミーを筆頭に信頼のクリエイター陣、強烈な個性を放つ出演者、最高にロックなバンドメンバー、そしてそれらを全て支えてくださるスタッフの皆様。
この人達と一緒なら初日も全く怖くない! なんなら初日より怖い関係者が沢山いるゲネプロだって怖くない!笑 そう思える方々と出会えたことを今とても幸せに感じています。
この作品は19世紀初頭、ナポレオン失脚後、王政復古の時代となったフランスが舞台のお話です。それが現代を生きる皆様の目にどう映るのか。何を感じ取っていただけるのか。
様々な感想を是非記事にしていただければと思います。
酷評の方はですね、私、凹んでしまうので、ほどほどにしていただけましたら幸いです。笑
それでは、どうぞ「赤と黒」の世界をお楽しみください。
「フレンチロックミュージカル『赤と黒』」
2023年12月8日(金)~27日(水)
東京都 東京芸術劇場 プレイハウス
2024年1月3日(水)~9日(火)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
上演台本・訳詞:福田響志
演出:ジェイミー・アーミテージ
出演:
スウィング:齋藤桐人
※高橋莉瑚の「高」ははしご高が正式表記。
※初出時、人名に誤りがありました。訂正してお詫びいたします。
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しん(Singh) @SinghSusumu
赤と黒、初日おめでとうございます!楽しみです!
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