iakuの新作「モモンバのくくり罠」開幕、横山拓也「客席から一緒に参加するような体験を」

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iakuの約2年ぶりとなる新作公演「モモンバのくくり罠」が、昨日11月24日に東京・シアタートラムで開幕した。

iaku「モモンバのくくり罠」より。(撮影:木村洋一)

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iaku「モモンバのくくり罠」より。(撮影:木村洋一)

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横山拓也が作・演出を手がける本作では、親が形成した“家族価値”と、それに縛られた子の生き方が描かれる。ある夫婦は、山中に住居を構え、できる限りの自給自足生活を目指していた。彼らの娘は幼い頃から当然のように山で暮らしてきたが、徐々にこの生活に違和感を持ち……。原始的な生活を貫き、周囲から“モモンバ”と呼ばれる母親を枝元萌が、そしてその娘を祷キララが演じ、そのほかの出演者には緒方晋橋爪未萠里、八頭司悠友、永滝元太郎が名を連ねる。

iaku「モモンバのくくり罠」より。(撮影:木村洋一)

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開幕に際し、横山は「自給自足の山暮らしという、ときどきテレビのドキュメンタリーなどで見かける家族の未来を想像して書きました。『くくり罠』という狩猟、命をいただくこと、家族の価値観、大人になるとは、普通の暮らしとは……様々な要素がいろんな角度から語られます」と説明し、「自分自身が育ってきた環境に抗ってみても、それはどうしようもなく人生につきまとい、逃げても逃げても追いかけてきて、包み込んできたり、しがみついてきたり、もうどうしたらいいかわからなくなるときがあると思います。家族によって培われた価値観について葛藤する登場人物たちの議論に、客席から一緒に参加するような体験をしてもらえたらと思います」と観客に向けメッセージを送った。

上演時間は約1時間45分。東京公演は12月3日まで。その後、8日から10日まで大阪・ABCホールにて上演される。

横山拓也コメント

横山拓也

横山拓也[拡大]

新作を発表するときはいつも不安ばかりがチラつくものですが、今回、久しぶりに稽古場の段階で自分が心から愛せる作品になりました。そして初日を迎え、自分が「観たい!」と思える演劇作品に仕上がりました。

自給自足の山暮らしという、ときどきテレビのドキュメンタリーなどで見かける家族の未来を想像して書きました。「くくり罠」という狩猟、命をいただくこと、家族の価値観、大人になるとは、普通の暮らしとは……様々な要素がいろんな角度から語られます。自分自身が育ってきた環境に抗ってみても、それはどうしようもなく人生につきまとい、逃げても逃げても追いかけてきて、包み込んできたり、しがみついてきたり、もうどうしたらいいかわからなくなるときがあると思います。家族によって培われた価値観について葛藤する登場人物たちの議論に、客席から一緒に参加するような体験をしてもらえたらと思います。

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iaku「モモンバのくくり罠」

2023年11月24日(金)~12月3日(日)
東京都 シアタートラム

2023年12月8日(金)~10日(日)
大阪府 ABCホール

作・演出:横山拓也
出演:枝元萌祷キララ緒方晋橋爪未萠里、八頭司悠友、永滝元太郎

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読者の反応

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横山拓也 @takuyayokoyama

無事に初日の幕が開きました。
皆様のご予約、お待ちしています! https://t.co/DBAaTJadCB

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