芝居は人生の失敗の完全な償いになるか?こまつ座「連鎖街のひとびと」スタート

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こまつ座「連鎖街のひとびと」が、去る11月9日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。

こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」より。(撮影:宮川舞子)

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こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

「連鎖街のひとびと」は、2000年に初演された作品。今回は初演と同じく鵜山仁が演出を担い、昭和20年の旧満州国大連市を舞台に、通訳将校歓迎会の台本作りという使命を課された劇作家たちの姿が描かれる。出演者には高橋和也千葉哲也加納幸和鍛治直人西川大貴、朴勝哲、石橋徹郎霧矢大夢が名を連ねた。

こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」より。(撮影:宮川舞子)

こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」より。(撮影:宮川舞子)[拡大]

開幕に際し鵜山は「22年ぶりの再演ですが、全く新しい芝居が出来上がったような気がしています。1945年の大連は連鎖街。『今西ホテル』の半地下の倉庫から、舞台という不思議な場を媒介にして、ここ東京の、紀伊国屋サザンシアターまでつながる芝居の糸。芝居というものが、果たして現実の誤り、傷を修正、回復、更新することができるんだろうか? われわれにとっては大いに気になる問題を突きつけてくる戯曲です。芝居をやることが人生の失敗の完全な償いになるかと問われれば、そう簡単にはいかないけれど、おかげで残りの人生が多少は凌ぎやすくなった、人生の新たな可能性の、その兆しは見つかった、なんだかリスタートできるような気分になった……そんなささやかな効果が、改めて実感できたような気もしています……」とコメントした。

東京公演は12月3日まで。本作はその後、10日に山形・東ソーアリーナ、22日に群馬・昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館) 小ホールでも上演される。

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こまつ座 第148回公演「連鎖街のひとびと」

2023年11月9日(木)~12月3日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2023年12月10日(日)
山形県 東ソーアリーナ

2023年12月22日(金)
群馬県 昌賢学園まえばしホール(前橋市民文化会館) 小ホール

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:高橋和也千葉哲也加納幸和鍛治直人西川大貴、朴勝哲、石橋徹郎霧矢大夢

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※2023年11月29日追記:11月29・30日公演は公演関係者の体調不良により中止になりました。

読者の反応

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こまつ座 @komatsuza

『#連鎖街のひとびと』🍎
開幕ニュースを掲載していただきました!劇場では終演後、お客様から温かい感想もいただいています。
本日は13:00より開演いたします。 当日券は開演1時間前、12:00より劇場受付にて販売いたします。 ぜひ、劇場でご観劇ください📷 🎵

#こまつ座
#紀伊國屋サザンシアター https://t.co/24hG4vUbGG

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