こまつ座「芭蕉通夜舟」に松尾芭蕉役の内野聖陽「闘志はひそかに育ち始めております」

12

205

この記事に関するナタリー公式アカウントの投稿が、SNS上でシェア / いいねされた数の合計です。

  • 69 114
  • 22 シェア

内野聖陽が主演を務めるこまつ座「芭蕉通夜舟」が、来年10月に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA、11月に兵庫・兵庫県立芸術文化センターで上演される。

内野聖陽

内野聖陽

大きなサイズで見る(全3件)

井上ひさし

井上ひさし[拡大]

井上ひさしの「芭蕉通夜舟」は、1983年にしゃぼん玉座で初演された作品。本作では40年にわたる松尾芭蕉の俳人としての人生が、1人語りを中心に、富士三十六景になぞらえて全三十六景で描かれる。今回は演出を鵜山仁が務め、出演者には内野のほか、小石川桃子、松浦慎太郎、村上佳、櫻井優凛が名を連ねた。

内野は「ほぼ一人で芭蕉の人生を背負うのは怖いけれど、井上ひさし先生の言葉の力、鵜山仁さんの熟練の演出、そして黒子役の若い共演者と共に、芭蕉の人生に食らいついて、挑みかかって、俳諧で道を究めた芭蕉の人生をあぶり出したいと思っております。面白いことを深く、そして愉快に、そして真剣に、表現していきたいと、期待と恐怖ないまぜの状態の裏で、私の闘志はひそかに育ち始めております。どうぞご期待ください」とコメント。

鵜山仁

鵜山仁[拡大]

演出の鵜山は「『奥の細道』の序文には、『月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也』とあります。芭蕉は旅する、ハイクする、というのが通り相場ですが、この旅は、おそらく人の一生の射程を超えて、月日とともにどこまでも、銀河の果てまでつながって行くはずだと思います。そんな旅の道案内となるべく、アートがどんな役割を果たせるか、これがやはりわれわれにとっては、大きな関心事です。今回、内野芭蕉が、40年来の旅のタスキを受け継いで、悠久の旅路の船頭をつとめます」と語った。

なお本作は東京・兵庫以外にも、愛知ほかで上演される予定。

内野聖陽コメント

またも一人芝居。いえ、ほぼ一人芝居。前回の「化粧二題」では、見えない透明の劇団員たちが居て、一人で演じていても孤独感はありませんでした。でも今回は「人は独りで生き、独りで死んでいくより他に道は無い」ことを極めるために苦吟した芭蕉さんです。聞いただけでも凄まじい人生! 尻込みしそうです。しかし、役者というのも孤独なお仕事です。この作品を読んだときとても共感するメッセージが込められていると感じました。ほぼ一人で芭蕉の人生を背負うのは怖いけれど、井上ひさし先生の言葉の力、鵜山仁さんの熟練の演出、そして黒子役の若い共演者と共に、芭蕉の人生に食らいついて、挑みかかって、俳諧で道を究めた芭蕉の人生をあぶり出したいと思っております。

面白いことを深く、そして愉快に、そして真剣に、表現していきたいと、期待と恐怖ないまぜの状態の裏で、私の闘志はひそかに育ち始めております。

どうぞご期待ください。

鵜山仁コメント

「奥の細道」の序文には、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也」とあります。芭蕉は旅する、ハイクする、というのが通り相場ですが、この旅は、おそらく人の一生の射程を超えて、月日とともにどこまでも、銀河の果てまでつながって行くはずだと思います。

そんな旅の道案内となるべく、アートがどんな役割を果たせるか、これがやはりわれわれにとっては、大きな関心事です。

今回、内野芭蕉が、40年来の旅のタスキを受け継いで、悠久の旅路の船頭をつとめます。

この記事の画像(全3件)

こまつ座 第151回公演「芭蕉通夜舟」

2024年10月
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA

2024年11月
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター

※愛知公演ほか予定。

作:井上ひさし
演出:鵜山仁
出演:内野聖陽 / 小石川桃子、松浦慎太郎、村上佳、櫻井優凛

全文を表示

読者の反応

藤紫 @8uVgHu4UcRaGKAg

こまつ座「芭蕉通夜舟」に松尾芭蕉役の内野聖陽「闘志はひそかに育ち始めております」(コメントあり) https://t.co/XqOotphUL5

コメントを読む(12件)

関連記事

内野聖陽のほかの記事

リンク

あなたにおすすめの記事

このページは株式会社ナターシャのステージナタリー編集部が作成・配信しています。 こまつ座 第151回公演「芭蕉通夜舟」 / 内野聖陽 / 鵜山仁 / 井上ひさし の最新情報はリンク先をご覧ください。

ステージナタリーでは演劇・ダンス・ミュージカルなどの舞台芸術のニュースを毎日配信!上演情報や公演レポート、記者会見など舞台に関する幅広い情報をお届けします