内野は「ほぼ一人で芭蕉の人生を背負うのは怖いけれど、井上ひさし先生の言葉の力、鵜山仁さんの熟練の演出、そして黒子役の若い共演者と共に、芭蕉の人生に食らいついて、挑みかかって、俳諧で道を究めた芭蕉の人生をあぶり出したいと思っております。面白いことを深く、そして愉快に、そして真剣に、表現していきたいと、期待と恐怖ないまぜの状態の裏で、私の闘志はひそかに育ち始めております。どうぞご期待ください」とコメント。
演出の鵜山は「『奥の細道』の序文には、『月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也』とあります。芭蕉は旅する、ハイクする、というのが通り相場ですが、この旅は、おそらく人の一生の射程を超えて、月日とともにどこまでも、銀河の果てまでつながって行くはずだと思います。そんな旅の道案内となるべく、アートがどんな役割を果たせるか、これがやはりわれわれにとっては、大きな関心事です。今回、内野芭蕉が、40年来の旅のタスキを受け継いで、悠久の旅路の船頭をつとめます」と語った。
なお本作は東京・兵庫以外にも、愛知ほかで上演される予定。
内野聖陽コメント
またも一人芝居。いえ、ほぼ一人芝居。前回の「化粧二題」では、見えない透明の劇団員たちが居て、一人で演じていても孤独感はありませんでした。でも今回は「人は独りで生き、独りで死んでいくより他に道は無い」ことを極めるために苦吟した芭蕉さんです。聞いただけでも凄まじい人生! 尻込みしそうです。しかし、役者というのも孤独なお仕事です。この作品を読んだときとても共感するメッセージが込められていると感じました。ほぼ一人で芭蕉の人生を背負うのは怖いけれど、井上ひさし先生の言葉の力、鵜山仁さんの熟練の演出、そして黒子役の若い共演者と共に、芭蕉の人生に食らいついて、挑みかかって、俳諧で道を究めた芭蕉の人生をあぶり出したいと思っております。
面白いことを深く、そして愉快に、そして真剣に、表現していきたいと、期待と恐怖ないまぜの状態の裏で、私の闘志はひそかに育ち始めております。
どうぞご期待ください。
鵜山仁コメント
「奥の細道」の序文には、「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人也」とあります。芭蕉は旅する、ハイクする、というのが通り相場ですが、この旅は、おそらく人の一生の射程を超えて、月日とともにどこまでも、銀河の果てまでつながって行くはずだと思います。
そんな旅の道案内となるべく、アートがどんな役割を果たせるか、これがやはりわれわれにとっては、大きな関心事です。
今回、内野芭蕉が、40年来の旅のタスキを受け継いで、悠久の旅路の船頭をつとめます。
こまつ座 第151回公演「芭蕉通夜舟」
2024年10月
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2024年11月
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター
※愛知公演ほか予定。
作:
演出:
出演:
内野聖陽のほかの記事
リンク
藤紫 @8uVgHu4UcRaGKAg
こまつ座「芭蕉通夜舟」に松尾芭蕉役の内野聖陽「闘志はひそかに育ち始めております」(コメントあり) https://t.co/XqOotphUL5