本公演では、
出演者にはブランチ役の沢尻、スタンリー役の
上演に際し、鄭は冒頭のブランチのセリフを引用しながら「心がグラグラしてしまう。磁石のように惹きつけられてしまう」と言い、「あらためて読みかえしてみると、テネシー・ウィリアムズが劇中に散りばめた台詞のどれもが、蛇のようにまとわりついてくる。夢の中までも、追いかけてきそうである。この魅惑的で、危険な台詞とどう対峙していくのか、そして、ニューオリンズの蒸し暑く、湿った街の匂いをどう再現すればいいのか……課題は山積みだ」とコメント。続けて「高慢な中に孤独の影を感じさせる沢尻エリカさんと、柔らかな心を硬い肉体で包み隠そうとしているかのような伊藤英明さんをはじめとする、心強い俳優たちと、深い密林をかき分けるかのように、テネシー・ウィリアムズの台詞と格闘しようと思う」とコメントした。チケットの一般販売は12月17日10:00にスタートする。
鄭義信コメント
ついに手を出してしまった! 大名作である! テネシー・ウィリアムズである! 「欲望という名の電車」である! これまで、数々の名演出家が挑んできた。僕のようなものが、しゃしゃり出てくる作品ではないのだ。それでも、冒頭のブランチの「『欲望』という名の電車に乗って、『墓場』という電車に乗り換えて、六つ目の角で降りるように言われたんだけど……そこが、『天国』だよって」という台詞に、心がグラグラしてしまう。磁石のように惹きつけられてしまう。そして、最後の台詞も……。
あらためて読みかえしてみると、テネシー・ウィリアムズが劇中に散りばめた台詞のどれもが、蛇のようにまとわりついてくる。夢の中までも、追いかけてきそうである。この魅惑的で、危険な台詞とどう対峙していくのか、そして、ニューオリンズの蒸し暑く、湿った街の匂いをどう再現すればいいのか……課題は山積みだ。
高慢な中に孤独の影を感じさせる沢尻エリカさんと、柔らかな心を硬い肉体で包み隠そうとしているかのような伊藤英明さんをはじめとする、心強い俳優たちと、深い密林をかき分けるかのように、テネシー・ウィリアムズの台詞と格闘しようと思う。
舞台「欲望という名の電車」
2024年2月10日(土)~18日(日)
東京都 新国立劇場 中劇場
2024年2月22日(木)~25日(日)
大阪府 森ノ宮ピロティホール
作:
翻訳:小田島恒志
演出:
出演:
macoto @higejoyou
イカねば♡
「欲望という名の電車」に沢尻エリカ・伊藤英明ら、演出の鄭義信「台詞と格闘しようと思う」(コメントあり) https://t.co/DvkjWLCAPD