松井周が近未来の“擬似家族”描く、北九州滞在で生まれた新作「イエ系」スタート

北九州芸術劇場クリエイション・シリーズ「イエ系」が、昨日10月26日に福岡・J:COM北九州芸術劇場 小劇場で開幕した。

北九州芸術劇場クリエイション・シリーズは、同劇場とアーティストが2年間タッグを組み、1年目に地域の人々や表現者との交流からその土地を知り、2年目にオリジナル作品を創作する企画。第2弾となる今回は、松井が北九州に滞在し新作を立ち上げた。

物語の舞台は、近未来の北九州。そこでは、家族をつくることでさまざまな優遇措置が与えられる“再家族制度”が制定されている。研修施設では、単身者たちが疑似家族として認定されることを目指し、日々トレーニングを受けているが、ある日、本当の肉親が訪れて「自分たちは捨てられた」と訴えてきて……。

出演者にはオーディションで選ばれた石本径代、小野彩加、椎木樹人、鈴鹿通儀、鈴木麻美、高山実花、椿直美、寺田剛史、中島晴美、福永知花のほか、ゲストキャストの上瀧雅大、日高啓介が名を連ねた。

上演時間は約2時間。福岡公演は10月29日までで、その後、11月4・5日に東京・東京芸術劇場 シアターイーストで上演される。