題材は中国・河南省で起きたHIV集団感染事件、劇団俳優座「閻魔の王宮」演出は眞鍋卓嗣

劇団俳優座「閻魔の王宮」が、12月20日から27日まで東京・俳優座劇場で上演される。

これは、劇団俳優座の創立80周年記念事業の1つとして行われる公演。フランシス・ヤーチュー・カウィグの戯曲「閻魔の王宮」は、中国・河南省で起きたHIV集団感染事件を題材にした作品で、2019年にイギリス・ロンドンのハムステッドシアターで初演された。

河南省の衛生部職員であるワン・ウェイは、アメリカの製薬会社と手を組み、血漿を売るビジネスを起こす。血を売ることで貧困から脱し、豊かな生活が送れると農民たちが喜ぶ中、同じ衛生部職員のチョウ・インインは、そのビジネスに隠された秘密を知り……。

演出を眞鍋卓嗣が担い、出演者には河内浩、塩山誠司、清水直子、安藤みどり、志村史人、千賀功嗣、八柳豪、野々山貴之、滝佑里、松本征樹が名を連ねた。