青年団リンク
青年団リンク キュイは
今回は、日常生活にも関係する“非常に様々な健康の事情”に着目した、綾門の短編戯曲3編が上演される。綾門自身が演出を担当する新作「非常に様々な健康の事情」では、各々の環境の劣化から体調を崩していく女性3人が描かれる。かまどキッチンの児玉健吾が演出を手がける「永久に記憶する煙」では、未知のウイルスが世界に蔓延し、偶然部屋に閉じ込められた男性の死ぬ直前までがつづられ、隣屋 / 青年団の
上演時間は全体で約1時間40分。綾門、児玉、三浦のコメントは以下の通り。なお青年団リンク キュイは、今後キュイとして活動を継続。来年4月に新作公演「予定された孤独」の上演を予定している。
綾門優季コメント
好きな漫画家で、高野雀さんという方がいます。
「しょうもないのうりょく」が特に大好きです。
設立当初をよく知らないのですが(中学生の頃です)青年団リンクというのは、まだ東京の演劇をみたこともないような時代に、若手を応援するために、どうやらつくられたシステムみたいです。
今回の公演は、青年団リンク団体の、最終公演となります。
現実の流れの重さとは逆に、めちゃくちゃ軽快な新作をつくってみました。
私のしょうもないのうりょくにわざわざスポットライトをあてていただいて、これまで本当にありがとうございました。
児玉健吾コメント
児玉健吾です。今回演出を担当する「永久に記憶する煙」はざっくり、どこか現実を感じさせる架空の地獄を描いた戯曲です。戯曲なので当然概ね大体がフィクションなわけですが、綾門さんのそれは虚構の薄い幕を貫通して刺してくるような鋭利さがありますね。
流石にそのままは危ないかなと思ったので、今回観客の皆さまが危険に晒されぬよう舞台演出的配慮を多数施しました。安全に楽しみましょう。フィクションなんですから。
三浦雨林コメント
「不眠普及」を上演いたします、三浦です。
当公演の企画時、私と児玉さんは、綾門さんからそれぞれ「この戯曲を上演してほしい」とお声がけいただきました。若手の演出家の多くは自分の団体で上演するため、演出家として呼ばれる(選ばれる)ことがほとんどありません。
この人にこの作品をやってもらいたい、と思われることのなんとも言えない嬉しさはもちろんのこと、劇作家としての綾門さんが私に求めていること、戯曲に対して私と私たちのチームがすべきことは何だろう、と立ち止まり、振り返りながら創っています。
3つの戯曲とそれぞれのチームの応答を見比べていただいても面白いかと思います。
みなさまのご来場お待ちしております。
青年団リンク キュイ 短編集「非常に様々な健康の事情」
2023年11月1日(水)~3日(金・祝)
神奈川県 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI
「非常に様々な健康の事情」
「永久に記憶する煙」
作:綾門優季
演出:児玉健吾
出演:小見朋生、山田遥野
「不眠普及」
作:綾門優季
演出:
出演:杉山賢、西風生子
綾門優季 @ayatoyuuki
ステージナタリーで触れております、高野雀「しょうもないのうりょく」続編「たあいないのうりょく」がはじまるそうです。とても楽しみです。 https://t.co/DV9Knghebj