「多重露光」は
今回、眞鍋の演出を初めて受けたという稲垣は、稽古場での初のワークショップ体験に「お客さんもいないのに誰に向けてやっているのだろう?と、ちょっと恥ずかしかった(笑)」と告白。また「俳優に優しく寄り添ってくれる、とても穏やかな現場で、シームレスに導いてくれる眞鍋さんの演出が心地良かった」と振り返る。真飛も「(眞鍋は)プラスアルファでお考えを伝えてくださるので、自分の中で『間違っていない道に行っている』と自信につながりました。みんなで“大きな船に乗る”ような感覚で臨めたと思います」と語る。一方で、相島は「気が付いたら劇世界が立ち上がっている、“眞鍋マジック”だった」と表現し、周囲の笑いを誘った。
眞鍋はそんなキャスト陣に対し、「人柄が良く、チームワークもバッチリ。僕が普段やっている小さな団体と同じように作品に向かい、『ああだこうだ』と議論してくださる時間があり、創作現場としてとても良いものでした」と感謝を述べた。
本作では、カメラ好きの作者・横山により、Leica(ライカ)やTAMRON(タムロン)など、カメラ・レンズメーカーに由来する名前が登場人物に付けられている。稲垣も“大のカメラ好き”として知られ、舞台あいさつでは相島が首から下げていたカメラを手に取り、専門的な知識を披露する一幕も。さらに、「カメラが好きすぎて、自宅に暗室を作ってしまった」と言いながら、おもむろに舞台奥にある“暗室”へと向かい、写真現像について説明。カメラへの情熱を見せつつ、カメラ談義に花を咲かせた。
最後に稲垣が、「写真を撮ったことがない人はあまりいないと思いますが、このお芝居を観て、今度はフィルムで撮ることに興味を持っていただければ。この作品は、誰もが抱えている過去への思いに優しく寄り添ってくれる物語。観終わったあとに家族の大切さ、自分を愛することの大切さを感じてもらえる作品になっています。出演者一同、心を込めてお届けしますので、ぜひ劇場でご覧ください」と来場を呼びかけた。
上演時間は約2時間。公演は10月22日まで。
モボ・モガプロデュース「多重露光」
2023年10月6日(金)~22日(日)
東京都 日本青年館ホール
脚本:
演出:
出演:
※杉田雷麟と小澤竜心はWキャストでの出演。
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劇団俳優座 @haiyuza
【舞台演出】
★ #眞鍋卓嗣 演出の『 #多重露光』が本日10月6日より開幕❗️
【ステージナタリー】
〜好きすぎて自宅に“暗室”作った稲垣吾郎、主演舞台「多重露光」開幕にカメラへの情熱を語る〜
▶︎ https://t.co/qrSOq8p3jm
作: #横山拓也
出演: #稲垣吾郎 他
10/6(金)〜22(日)
@日本青年館ホール