心から楽しめていろいろな感情になる作品、ミュージカル「聲の形」幕開け
2023年10月5日 10:00
4 ステージナタリー編集部
イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「聲の形(こえのかたち)」が、昨日10月4日に東京・サンシャイン劇場で開幕した。
本作は、大今良時のマンガ「聲の形」(講談社)を舞台化するもの。劇中では、先天性の聴覚障害を持つ西宮硝子と、硝子を小学生時代にいじめてしまい、罪悪感を抱える石田将也を中心にした物語が展開する。板垣恭一が上演台本・作詞・演出を担当し、出演者には硝子役の山崎玲奈、将也役のNORD・島太星らが名を連ねた。
開幕に際し山崎は「『聲の形』原作ファンの方もそうでない方も心から楽しめますし、いろんな感情になる作品だと思いますので、ぜひたくさんの方にミュージカル『聲の形』を観ていただきたいです。劇場でお待ちしております!」とコメント。島は「手話はもちろん、ミュージカルなので歌も歌うしダンスもあるし、たくさんのことに挑戦させていただいて、すごく幸せで充実した稽古場でした。原作ファンの方にどういう風に感じ取っていただけるのだろうという不安は少しありますが、全員の心に届けばいいな、と思います」と語り、永束友宏役の宮下雄也は「芝居の魅力は距離感だと思っていますので、観に来た方々だけが感じられるその日限りのものが毎日続くので、日々少しでも違う楽しみをその目でその肌で感じてほしいと思います」と観客にメッセージを送る。
植野直花役の大西桃香は「遊園地のジェットコースターのような作品になっていると思っていて、観てくださる方も楽しんでくださったら嬉しいです」、西宮結絃役の大川永は「劇場では手話と歌と踊りとセリフと、肌で感じられるものが本当に沢山あるので、是非劇場に足を運んでいただけたら嬉しいです」、同じく西宮結絃役の徳岡明は「みんなのセリフ量や手話もすごいですし、Wキャストもその役のキャラクターを残したままそれぞれ違ったものになっているので、そこも注目していただけたら嬉しいです!」と話す。
川井みき役の河内美里は「沢山の出演者がいて、それぞれに人生があって、観に来て下さった皆さんも色々な角度からこの作品を眺めることができると思います。いろんなキャラクターに自分を投影して感情移入しながら物語を辿っていってほしいです」と言い、板垣は「ほぼノンストップで40曲くらいあるんですが、桑原まこさんが書いてくださった楽曲と、玲奈ちゃんと太星くん2人の主人公の心の流れが表現できるように色々詰め込んだ演出も見どころです。がっつり、ちゃんとミュージカルにしました。原作で僕が感じた要素はすべて入れてみようと作りました。原作がお好きな方にも楽しんでいただけたらいいなと思いますし、ミュージカルがお好きな方にもこういう形で日本語オリジナルミュージカルが作れるのだということを体験していただけると嬉しいです」と自信を述べた。
公演は10月8日まで。なお本公演では配信も行われる。
イッツフォーリーズ公演 ミュージカル「聲の形(こえのかたち)」
2023年10月4日(水)~8日(日)
東京都 サンシャイン劇場
原作:大今良時「聲の形」(講談社「週刊少年マガジン」所載)
上演台本・作詞・演出:板垣恭一
作曲・音楽監督・演奏:桑原まこ
キャスト
西宮硝子:山崎玲奈
石田将也:島太星
永束友宏:宮下雄也
植野直花:大西桃香
西宮結絃:大川永、徳岡明
川井みき:河内美里
硝子の母:田中愛実、澤田美紀
真柴智:神澤直也
佐原みよこ:杉尾優香
将也の母:矢野叶梨、近藤萌音
竹内先生:塩田康平
喜多先生:向谷地愛
西宮いと:入絵加奈子
カンパニーキャスト:植木達也、町田慎之介、池田航汰、東城由依、加藤梓、平葉月、緋宮寿、光由
※山崎玲奈の「崎」は立つ崎(たつさき)、徳岡明の「徳」は旧字が正式表記。Wキャストは、本役出演時以外はカンパニーキャストとして出演。
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