10月7日に一般公演がスタートする
これは川端康成の伊豆旅行体験をもとにした「伊豆の踊子」を、東京デスロックの
開幕に際し多田は「これまでたくさん映画にもなっている作品ですが、いまあらためてお客さんと『伊豆の踊子』をどう楽しむかというところで、面白いことができたんじゃないかなと思います。原作通りのところもあれば、現代風にアレンジされている部分もいっぱいあります。そして、川端康成の他の作品から抜粋したエピソードを取り入れて、川端自身の奥行きも感じられる作りになっていますので、そこもぜひご期待ください」とコメント。
本広は「僕は映像監修としてパッケージの部分、どういうふうに撮影するかや段取りを考えて、撮影は尾野慎太郎さんが監督としてとっても頑張ってくれました」「ちゃんと泣けて、笑えて、たくさんの人たちが見やすい作品になっていると思います」と語った。
一般公演は10月7日、29日、11月11・12日、18・19日に静岡芸術劇場にて行われたのち、12月15日に静岡・下田市民文化会館 大ホール、23日に静岡・修善寺総合会館 大ホール(「公文協アートキャラバン事業 劇場へ行こう3」参加事業)、来年2月10日に静岡・浜松市浜北文化センター 大ホール、25日に静岡・沼津市民文化センター 大ホールで行われる。
多田淳之介コメント
今日の客席はとてもノリのいい中学生たちで、お座敷のシーンでは観客が「お客さん役」として参加できる形になっていることもあり、拍手や手拍子で積極的に参加してくれて、客席と舞台に一体感のあるいい初日でした。
これまでたくさん映画にもなっている作品ですが、いまあらためてお客さんと「伊豆の踊子」をどう楽しむかというところで、面白いことができたんじゃないかなと思います。原作通りのところもあれば、現代風にアレンジされている部分もいっぱいあります。そして、川端康成の他の作品から抜粋したエピソードを取り入れて、川端自身の奥行きも感じられる作りになっていますので、そこもぜひご期待ください。
学生が泊まった福田家さんや河津七滝などにもフィールドワークに行きました。聖地というか、学生や旅芸人たちが歩いた道を実際に歩くという面白さもありましたけど、それよりもやっぱり自然がすごく豊かで、彼らもこの自然を同じように見たんだなということを感じられたのがとてもいい体験でした。「伊豆の踊子」の散歩道に行ったことのない方は、ぜひ行ってみてください。おすすめです。
本広克行コメント
すごくよかったです。まったく見たことない芝居だなぁと思いました。川端康成の小説が原作ということで、少し構えていたんですが、多田さん(の演出)だからエンターテインメントになっていましたね。
僕は映像監修としてパッケージの部分、どういうふうに撮影するかや段取りを考えて、撮影は尾野慎太郎さんが監督としてとっても頑張ってくれました。作品で使われているスクリーンのサイズは「パノラマ」っていうんですけど、そこに伊豆の風景とか情報がばんばん入ってくる。お芝居を壊すのもマズいし、演劇って説明し過ぎちゃうとつまんなくなるんですよ。やっぱり演劇なんで、役者の芝居がメイン。(「伊豆の踊子」は)ちゃんと俳優の顔を見ちゃうし、照明さんの明かりの作り方とか、バランスが抜群でぜんぶが良かったんじゃないかなあと。ちゃんと泣けて、笑えて、たくさんの人たちが見やすい作品になっていると思います。
SPAC秋→春のシーズン2023-2024 #1「伊豆の踊子」
2023年10月7日(土)、29日(日)、11月11日(土)・12日(日)、18日(土)・19日(日)
静岡県 静岡芸術劇場
2023年12月15日(金)
静岡県 下田市民文化会館 大ホール
2023年12月23日(土)
静岡県 修善寺総合会館 大ホール
2024年2月10日(土)
静岡県 浜松市浜北文化センター 大ホール
2024年 2月25日(日)
静岡県 沼津市民文化センター 大ホール
台本・演出:
作:川端康成
映像監修:
出演(五十音順):大内智美、
AKI @gangcunhuangyan
多田淳之介が台本・演出、本広克行が映像監修手がけるSPAC「伊豆の踊子」幕開け(舞台写真 / コメントあり) https://t.co/evO6xdsdvl