韓国のアーティスト、
これは「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭」の“Shows(上演プログラム)”にラインナップされている作品。「1から不思議を生きてみる」では、「KYOTO EXPERIMENT 2021 AUTUMN」開催時に行われたプログラム「Moshimoshi City」を踏まえ、東九条エリアを舞台にしたオーディオパフォーマンスが展開する。観客は地球外から来た生物の目線に立ち、土地に生きる人間たちの自然な振る舞いを、日韓英という3言語のテキストを手がかりに模索する。
イは本作のストーリーについて「ある日、地球ではないところからやって来た観客が、急に京都・東九条に来ることになり、事前知識や先入観なしにここを見知らぬ場所として見て、一から十まですべてを再び感じてみるという物語です」と語り、「これまで私が異邦人としてどこかの空間や人すべてを見知らぬように感じたように、物語を作ってみようとしています。その物語の中で一番言いたいことの一つは人間の特性、その中でも『弱さ』です。弱いために、違和感を持ち、怖がり、警戒し、さらには誰かを嫌悪し、攻撃することもあるその特性です。人間ではない存在として、人間と人間社会の特性を一から見直してみると、私たちがすでに一緒に生きている私ではない見知らぬ人たちとも、もっとおもしろいやり方で生きていけると思います」と思いを述べた。
総周遊時間は1時間から1時間30分程度。本プログラムは10月22日までの金・土・日曜日と祝日に体験することができる。詳細は公式サイトで確認しよう。
イ・ラン コメント
こんにちは、私は韓国から来たとイ・ランと申します。日本では、2012年から公演など様々な活動をしています。これまで約30回ほど行き来していると思います。必ずしも日本だけで感じるわけではありませんが、住んでいた場所を離れ「異邦人」としてどこかにいるとき、私は私自身が見知らぬ存在になったというより、自分の前にある風景や人々が、みんな変に見えたりしました。「1から不思議を生きてみる」というこの作品では、ある日、地球ではないところからやって来た観客が、急に京都・東九条に来ることになり、事前知識や先入観なしにここを見知らぬ場所として見て、一から十まですべてを再び感じてみるという物語です。今回、KYOTO EXPERIMENTで東九条を背景に作品を作ってほしいという依頼を受けた後、私が東九条について知ったことは、この東九条で在日コリアンへの差別の歴史があるということでした。しかしそれを知ったばかりのこの時点で、私が在日コリアンをテーマや話者として作品を作ることは難しいので、これまで私が異邦人としてどこかの空間や人すべてを見知らぬように感じたように、物語を作ってみようとしています。その物語の中で一番言いたいことの一つは人間の特性、その中でも「弱さ」です。弱いために、違和感を持ち、怖がり、警戒し、さらには誰かを嫌悪し、攻撃することもあるその特性です。人間ではない存在として、人間と人間社会の特性を一から見直してみると、私たちがすでに一緒に生きている私ではない見知らぬ人たちとも、もっとおもしろいやり方で生きていけると思います。ありがとうございました。
「KYOTO EXPERIMENT 京都国際舞台芸術祭 2023」
2023年9月30日(土)~10月22日(日)
京都府 ロームシアター京都、京都芸術センター、京都芸術劇場 春秋座、THEATRE E9 KYOTO ほか
イ・ラン「Moshimoshi City:1から不思議を生きてみる | 뚜벅뚜벅 , 1 도 모르는 신기속으로」
2023年9月30日(土)~10月22日(日)※フェスティバル会期中の金・土・日曜、祝日のみ。
京都府 東九条エリア各所
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非地球人の目線で…イ・ラン「1から不思議を生きてみる」京都・東九条エリアでスタート(2023年9月30日) https://t.co/2RJgQeqc2M