unrato#10「三人姉妹」が昨日9月23日に東京・自由劇場にて開幕した。
本公演は、
上演に際し、長女オーリガ役の保坂は「自由劇場は久しぶりです。この暖かい空間は、今回のオーソドックスなチェーホフの世界観や言葉にフィットすると思います。贅沢で、落ち着いて観られるお芝居、五感を使って味わっていただきたいです。人物の描き方や登場のし方など戯曲も素晴らしいです。多面体の魅力があるので、お客様には登場する誰かに共感していただけると思います。100年以上前の作品ですが、現代がより幸福な世界になっているかというと実は何も変わっていない。この先の100年後はどう変わっているのか、私たちに問いかけられている気がします」とコメント。
次女マーシャ役の霧矢は「自由劇場の舞台に立つのは初めてです。空間がギュッと濃密で、まさに演劇のために作られた劇場ですね。衣裳やヘアメイクにも助けられながら、マーシャ像をふくらませていきたいです。どの人物にフォーカスを当ててご覧になるかで、お客様の印象も違ってくる作品だと思うので、皆様の感想も楽しみです。
三女イリーナ役の平体は「やっとお客様に観ていただくことができました。難敵チェーホフに挑む道のりは簡単ではありませんが、積み上げてきた日々が確実にあったのだと感じた初日でした。この先一週間、10ステのみの公演ですが、まだまだ毎回育てていけるよう、座組一同奮闘いたします。沢山の方々にご覧いただけますように」と述べた。
チェブトゥイキン役のラサールは「自由劇場の奥行きを活かした演出で、見た目にも面白い作品ではないかと思います。舞台面が広い割には客席はコンパクトで、お客様との距離が近くてやりやすいですね。100年以上前に書かれたチェーホフ作品ということで敷居が高いと思っていらっしゃる方も多いかもしれませんが、逆に何周か回って現代の作家が今を書いたものと遜色ない。今のお客様だからこそより深く、伝わる部分もあると思います。難しそうとあまり構えずに、自分たち を描いた現代劇だと思って観に来ていただければと思います」と観客にメッセージを送る。
さらに演出の大河内は「またひとつ、新たな『三人姉妹』が生まれました。16人の優れた俳優と、信頼のおけるスタッフによる競演をご覧ください。自由劇場でチェーホフに出会ってくださることを願っています」と自信を見せた。
上演時間は休憩ありの約2時間55分で、公演は9月30日まで。なお25日14:00開演回は平体、近藤、内田、浦野が出演するアフタートークが行われ、27日18:30開演回は生配信も行われる。
なおステージナタリーでは本公演の特集を展開。保坂、霧矢、平体の座談会のほか、各キャストのコメントを掲載している。unrato#10「三人姉妹」
2023年9月23日(土・祝)~30日(土)
東京都 自由劇場
作:
翻訳・上演台本:
演出:
出演
オーリガ:
マーシャ:
イリーナ:
アンドレイ:
ナターシャ:
クルイギン:
ヴェルシーニン:
トゥーゼンバッハ:
ソリョーニ:
フェドーチク:浦野真介
ローデ:須賀田敬右
フェラポント:
アンフィーサ:羽子田洋子
チェブトゥイキン:
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リンク
unrato(アン・ラト) @UNRATO_JP
ステージナタリーに『#三人姉妹』開幕記事が掲載されました。
舞台写真とコメントもございます。
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