ITOプロジェクト澁澤龍彦 ×
ITOプロジェクトは、飯室康一、山田俊彦を中心に旗揚げされた、現代糸あやつり人形芝居の創作・プロデュースや講座、ワークショップなど、さまざまな活動を行っている団体。ITOプロジェクトと天野天街は、2004年に「平太郎化物日記」でタッグを組んでおり、「高丘親王航海記」はそれに続く第2弾として2018年に初演、2019年に再演された。3度目の上演となる今回は、“リクリエーション”と銘打ち、上演される。
澁澤龍彦の幻想小説「高丘親王航海記」を原作とする本作では、広州より海路天竺目指す高丘親王が、航海の先々でさまざまな不思議体験や奇妙な生き物たちと遭遇するさまが描かれる。上演に向けて天野は「胸を張って言うんですけど、これは面白い! 自分で言うのもなんだけど、まだ観ていないなら、ぜひ観てください。びっくりします。人間にできて人形にできないことは皮膚呼吸くらいで、人形はなんでもできます。もともと原作にあるようなアナクロニズムというか、時間錯誤、時空感がとっちらかってしまうものが得意ですので、思う存分つくっております。ご覧ください」とコメント。ITOプロジェクトも「天野さんの作品に完成はないでしょうが、高丘親王が天竺目指して旅を続けたように、この作品の完成形に向かって進み、その進む旅を楽しみながら、2023年の名古屋での再演に取り組んでいます。ぜひ、今年 12月の上演を観にきてください」と語った。
上演時間は約2時間。各回とも終演後に人形解説やアフタートークを実施予定。
天野天街コメント
澁澤龍彦が史実を無茶苦茶なことにしてしまった作品ですが、この作品を書き終えて喉頭癌ですぐに亡くなり、本作の主人公の親王も喉を詰まらせるという切実さもあるすばらしい作品です。それを人形劇として、人形でしかできないことをともかくやろうと心がけました。とにかくやりたい放題ですね。
胸を張って言うんですけど、これは面白い! 自分で言うのもなんだけど、まだ観ていないなら、ぜひ観てください。びっくりします。人間にできて人形にできないことは皮膚呼吸くらいで、人形はなんでもできます。もともと原作にあるようなアナクロニズムというか、時間錯誤、時空感がとっちらかってしまうものが得意ですので、思う存分つくっております。ご覧ください。
ITOプロジェクト コメント
天野天街、澁澤龍彦の世界の中に、糸あやつりの人形劇であることの面白さ、可能性が詰め込まれた作品です。ただ、まだ追求できるところがあり、完成したとは言えません。天野さんの作品に完成はないでしょうが、高丘親王が天竺目指して旅を続けたように、この作品の完成形に向かって進み、その進む旅を楽しみながら、2023年の名古屋での再演に取り組んでいます。ぜひ、今年12月の上演を観にきてください。
ITOプロジェクト澁澤龍彦 × 天野天街 糸あやつり人形芝居「高丘親王航海記」リクリエーション
2023年12月22日(金)~24日(日)
愛知県 メニコンシアターAoi
原作:澁澤龍彦
脚本・演出:
ナレーション:
音楽:珠水
美術:天野天街、山田俊彦
人形製作:山田俊彦
舞台製作:飯室康一
出演:植田八月、竹之下和美、永塚亜紀、 阪東亜矢子、山田俊彦 / (五十音順)岩本苑子、後藤渉、佐次えりな、菅原義輝、吉田真弓
. @jyd2j
糸あやつり人形芝居「高丘親王航海記」リクリエーションが、12/22~24までメニコンシアターAoiにて上演。 https://t.co/wpATLeHYEp 澁澤龍彦の幻想小説「高丘親王航海記」が原作、広州より海路天竺目指す高丘親王が、航海の先々でさまざまな不思議体験や奇妙な生き物たちと遭遇するさまが描かれる。 https://t.co/cN7tPayAh3