「狂人なおもて往生をとぐ」は
家族写真のようなメインビジュアルには、“フィギュア化”された三上、永嶋、福永、櫻井、古澤、千葉の姿が収められた。公演に向け、タカイは「かつての戯曲と今を生きる観客に橋を架けることが僕の仕事だと思っています。素敵な役者たちと頼りになるスタッフたちとともに稽古で様々なものを共有し、今だからこその『狂人なおもて往生をとぐ』を上演したいと思っています」と抱負を述べた。
公演は10月27日から11月1日まで東京・小劇場B1にて。チケットの一般販売は9月23日10:00にスタートする。タカイ、三上、永嶋、福永、櫻井、古澤、千葉のコメント全文は以下の通り。
タカイアキフミ コメント
かつての戯曲を演出する時にいつも意識することは、【なぜ今上演するのか】ということです。かつての戯曲と今を生きる観客に橋を架けることが僕の仕事だと思っています。素敵な役者たちと頼りになるスタッフたちとともに稽古で様々なものを共有し、今だからこその「狂人なおもて往生をとぐ」を上演したいと思っています。劇場でお待ちしております。
三上市朗 コメント
とにかくいつにも増してチャレンジングな作品になる事は間違いないです。タカイ君に「今度はこの作品を三上さんとやりたいんです!」と言われ、戯曲を読み、改めて身の引き締まる思いをしました。「共演の方がどんな方達なのか楽しみです」と返しましたが、私自身本当に出来るのだろうかと不安でいっぱいなのです。と、なると稽古するしかないのですが、果たして間に合うのか! いや、間に合わなければ困るのですが、とにかく全身全霊でこの作品に向き合おうと強い覚悟を持っている事だけは間違いないです!
永嶋柊吾 コメント
ひとりでウンウン言いながら向かい合った戯曲でも、みんなで声に出して読んでみると、「あれ、おやおや? 想像していたより楽しいぞ!」となる時が至極たまにあります。今回その匂いがぷんぷんします。僕は本当に未熟者で、自分がこれからどうしていきたいのかもあまりはっきりしない人間だけど、舞台上では何かを信じることができると信じている。これからの稽古、何を信じて、何を忘れて、何に喜んで苛立つ日々が始まるのか楽しみにしています。
福永マリカ コメント
この戯曲は、登場人物全員がとにかくたくさんの言葉を発するのですが、発するほどに言葉の意味を打ち消し合うような、あまりにも何かを言い合うことで何も言わなかったことにもなるような感覚も抱きました。読むほどに掴みどころのわからなくなる作品ですが、無理に掴もうとせず、言葉の荒波に身を任せ、ご一緒するキャスト、スタッフのみなさんに身を委ねて臨もうと思います。
櫻井健人 コメント
時代が変わっても、現代と通じる何かを感じました。だからこそ表面的な設定や世界観だけでなく、この作品の真髄をご覧になる方々へ伝えたいと思っています。いまここに生きているからこそ持てる視点で挑戦します。今は稽古が待ち遠しくてたまりません。観に来てくださった方の心を少しでも揺さぶる事が出来るよう頑張ります。是非多くの方に楽しんでいただきたいです。
古澤メイ コメント
初めてこの作品に触れた時の“一読惚れ”は忘れません。どこまでも鋭く、あらゆる方向に突出し、読む度に印象が変わる。圧倒的な戯曲の力に飲み込まれそうになりながら、必死に食らいついていたのを覚えています。そして、その舞台に出演する事になり、この作品がどう立ち上がっていくのか、今から楽しみでなりません。演出のタカイさんを始めとする、素敵な共演者の方々とご一緒できる事、とても光栄です。
千葉雅子 コメント
1968年に書かれた清水邦夫の名作に挑めることは、嬉しくまた身が引き締まる思いもあり、胸が高鳴ります。闘争渦巻く熱い時代の空気と極限に生きる家族の狂気。点滅するピンクの照明。炎渦巻く地獄谷の上の綱渡り。作品が孕んでいるものの魅力たるや! 初めてご一緒するタカイアキフミさんや共演の方々、頼もしいスタッフの方々そして16年ぶりにご一緒する三上市朗さんと稽古を重ねる日々が待ち遠しくて仕方ないのです。
TAAC「狂人なおもて往生をとぐ」
2023年10月27日(金)~11月1日(水)
東京都 小劇場B1
作:
演出:
出演:
※三津谷亮は心身の不調により降板。代わって永嶋柊吾が出演します。
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うりまる。 @uri_maru_
演出のタカイさんが「かつての戯曲と今を生きる観客に橋を架けることが僕の仕事」と言われていて
古いものを古いとしか感じられない凡人としてはどんなお芝居になるのかとても楽しみです。 https://t.co/HJNQJ3bKWu