早稲田大学演劇博物館、河竹黙阿弥＆太田省吾の展示が10月にスタート　神田伯山らによる関連イベントも

東京・早稲田大学演劇博物館で、2023年度秋季企画展「没後130年 河竹黙阿弥―江戸から東京へ―」と「太田省吾 生成する言葉と沈黙」が、それぞれ10月2日から来年1月21日まで開催される。

2階の企画展示室で行われる「没後130年 河竹黙阿弥―江戸から東京へ―」は、幕末から明治にかけて活躍した歌舞伎作者・河竹黙阿弥に焦点を当てた展示。同博物館で黙阿弥を大々的に取り上げるのは、約30年ぶりのこと。今回は東京・国立劇場との共催で、黙阿弥の作品世界を、資料をもとに紹介する。関連イベントとして、11月16日に神田伯山による講談が東京・早稲田大学大隈記念講堂 大講堂で、来年1月19日に桂藤兵衛による落語、一龍斎貞橘による講談が東京・早稲田大学小野記念講堂で行われる。

1階の特別展示室で実施される「太田省吾 生成する言葉と沈黙」では、太田省吾を紹介。会場には、太田の遺した手稿、台本、舞台映像といった未公刊資料が展示される。なお同展示の開催を記念し、演劇評論家の西堂行人による講座「『なにもかもなくしてみる』ーー太田省吾の劇世界をめぐって」が、早稲田大学演劇博物館の京マチ子記念特別展示室で行われる。本講座の参加は無料だが、事前予約制となる。