「令和5年8・9月文楽公演」が、去る8月31日に東京・国立劇場 小劇場で開幕した。
これは、10月末に閉場する国立劇場にとって、ラストとなる文楽公演。3部制となる本公演では「菅原伝授手習鑑」を全段通しで上演する企画の後編として、三段目からラストとなる五段目までが上演されるほか、近松門左衛門が手がけた世話物「曾根崎心中」が披露される。
第1部では、「通し狂言 菅原伝授手習鑑」の三段目より「車曳の段」「茶筅酒の段」「喧嘩の段」「訴訟の段」「桜丸切腹の段」、そして四段目「天拝山の段」が展開。三段目では、舎人梅王丸を吉田玉佳、舎人桜丸を吉田勘彌、舎人松王丸を吉田玉助、左大臣時平を吉田玉志、そして親白太夫を
第2部は「寿式三番叟」で幕開け。続いて「菅原伝授手習鑑」より、約51年ぶりの上演となる四段目「北嵯峨の段」、武部源蔵の寺子屋を舞台に、松王丸の覚悟と悲劇を描く「寺入りの段」「寺子屋の段」、そして物語のクライマックスとなる五段目「大内天変の段」が披露される。第3部「曾根崎心中」では、醤油屋の手代である徳兵衛の人形を玉男、その恋人の遊女・お初の人形を吉田和生が遣い、切ない悲恋を表現する。
公演は9月24日まで。なお、9月6日、12日、19日の第一部では、開演前に技芸員によるトークイベント「さよなら記念 おたのしみトーク」が開催される。これは、開催日に第一部のチケット所持者のみが参加可能だ。
ステージナタリーでは、「令和5年8・9月文楽公演」の特集を展開。文楽の本拠地・大阪の国立文楽劇場の技術室を取材したほか、玉男にインタビューし、本公演の魅力を紹介する。関連する特集・インタビュー
未来へつなぐ国立劇場プロジェクト 初代国立劇場さよなら公演「令和5年8・9月文楽公演」
2023年8月31日(木)~9月24日(火)
東京都 国立劇場 小劇場
第一部
「通し狂言 菅原伝授手習鑑」
三段目「車曳の段」「茶筅酒の段」「喧嘩の段」「訴訟の段」「桜丸切腹の段」、四段目「天拝山の段」
第二部
「寿式三番叟」
「通し狂言 菅原伝授手習鑑」
四段目「北嵯峨の段」「寺入りの段」「寺子屋の段」、五段目「大内天変の段」
第三部「曾根崎心中」
「生玉社前の段」「天満屋の段」「天神森の段」
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Koji Matsui 松井孝治 @matsuikoji
今宵は曽根崎心中。和生のお初と玉男の徳兵衛は鉄板。外国人観衆多数。文楽は世界に誇る劇場芸術、何年後になるか分からぬが二代目国立劇場は英語字幕上映装置も配備して欲しい。首都圏の若者達、人間国宝達の共演をお見逃しなく。ここから最低数年は国立劇場不在の時期なので
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