ミュージカル「ラグタイム」は、1998年のトニー賞で4部門を受賞したミュージカル。脚本をテレンス・マクナリー、歌詞をリン・アレンズ、音楽をスティーヴン・フラハティが手がける本作では、20世紀初頭のアメリカ・ニューヨークを舞台にした物語が展開する。ユダヤ人、黒人、白人と、それぞれのルーツをもつ3つの家族は、差別や偏見に満ちた世界を変えていこうと立ち上がるが……。日本初演となる今回は、演出を
稽古の冒頭では、藤田が記者たちにあいさつする。藤田は「こんなにたくさんのプレスの皆様に来ていただけるということは、大変注目されている作品なんだなと……あ、今のところは(笑)付きでお願いします」と笑いを誘い、「カンパニー一同、この作品の深いテーマを追い求めて楽しく稽古しています。今日はよろしくお願いします」と報道陣に呼びかけた。
まず披露されたのは、本作の幕開けを飾るナンバー「Ragtime」の後半部分。ここでは石丸らが演じるユダヤ人たち、井上らが演じる黒人たち、そして安蘭らが演じる白人たちが歌い踊り、稽古場に重層的なハーモニーを響かせた。
続いては井上演じるコールハウス・ウォーカー・Jr.を中心とした「The Gettnig' Ready Rag」。このシーンの稽古が始まろうとしたとき、井上がきっかけのセリフをかんでしまう。井上が「……もう1回やりましょう!」と宣言すると、共演者たちはどっと沸き、稽古場は和やかな空気に包まれた。「The Gettnig' Ready Rag」は、コールハウスが仲間たちに励まされ、愛するサラ(
3曲目の「Wheels Of a Dream」は、井上演じるコールハウスと、遥海演じるサラが、2人の間に生まれた息子の幸せを願い、黒人にとっての理想の世界を目指そうという誓いを歌う楽曲。布に包まれた小さな息子を抱いた2人が力強いデュエットを聴かせると、待機スペースで観ていた安蘭が思わず涙してしまい、出番を前にティッシュで涙を拭っていた。
最後は石丸演じるターテと、安蘭演じるマザーが、運命的な出会いから数年後に再会した場面で歌う「Our Children」。ターテとマザーは、それぞれの子供たちが仲良く遊ぶ姿を見守りながら美しい二重唱を披露する。歌い終えると、石丸と安蘭、2人の子役がそろって「ありがとうございました!」と報道陣におじぎし、公開稽古は拍手の中で終了した。
公演は9月9日から30日まで東京・日生劇場、10月5日から8日まで大阪・梅田芸術劇場 メインホール、14・15日に愛知・愛知県芸術劇場 大ホールで行われる。
ミュージカル「ラグタイム」
2023年9月9日(土)~30日(土)
東京都 日生劇場
2023年10月5日(木)~8日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2023年10月14日(土)・15日(日)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール
脚本:テレンス・マクナリー
歌詞:リン・アレンズ
音楽:スティーヴン・フラハティ
翻訳:小田島恒志
訳詞:竜真知子
演出:
キャスト
ターテ:
コールハウス・ウォーカー・Jr:
マザー:
サラ:
ファーザー:
ヤンガーブラザー:
エマ・ゴールドマン:
イヴリン・ネズビット:
ハリー・フーディーニ:
ヘンリー・フォード&グランドファーザー:
ブッカー・T・ワシントン:EXILE NESMITH
リトルボーイ(Wキャスト):大槻英翔、村山董絃
リトルガール(Wキャスト):生田志守葉、嘉村咲良
リトルコールハウス(Wキャスト):平山正剛、船橋碧士
※宮島朋宏は体調不良のため休演し、代わって木暮真一郎が出演します。
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遥海 @thisis_harumi
芳雄さんのジャンプが高すぎる😂
みなさんにこの作品をぜひ観て頂きたいです🥹💓
お待ちしております🙇🏻♀️
素敵なレポートありがとうございます😊 https://t.co/62NoRHVCDu