「ヴィンチェンツォ」東京公演が開幕、主演・和田雅成「お客様の熱量の高さを感じました」

ミュージカル「ヴィンチェンツォ」の東京公演が、昨日8月18日に東京・日本青年館ホールで開幕。同日に会見が行われた。

ドラマ「ヴィンチェンツォ」は、2021年に韓国で放送、Netflixで世界190カ国へ配信されたヒューマンコメディ。ドラマ版ではソン・ジュンギが主演を務めた。ミュージカル「ヴィンチェンツォ」では脚本・作詞を三浦香、演出を吉谷晃太朗、ミュージカル楽曲をtakが担当。ドラマ版でソン・ジュンギが演じたヴィンチェンツォ・カサノ役を和田雅成、ヴィンチェンツォと共に戦う弁護士ホン・チャヨン役を富田鈴花（日向坂46）、ヴィンチェンツォらと敵対する悪徳弁護士チェ・ミョンヒを佐藤仁美が演じるほか、上田堪大、竹内將人、鈴木壮麻らが出演している。

会見には、和田、富田、上田、竹内、鈴木、佐藤が登壇。東京公演の前には、8月11日から13日にかけて兵庫公演が行われていた。兵庫公演を振り返りながら、和田は「お客様がすごく集中して観てくださったなと。3時間半という長い舞台ではあるのですが、（原作ドラマ）20話を凝縮しているので、展開が早いんです。それでも（観客が）ついてきてくださっていたのがわかったので、お客様の熱量の高さを感じました」と話し、富田は「（3時間半に収める中で）どうしても原作からカットしなければならないシーンもあります。その中で、残っているシーンで（カットされたシーンの分の）深みを演技で出せるか、ということを意識しながら演じています」と述べた。

ミュージカル版ならではの見どころを問われると、和田は「ミュージカルだと、セット展開を曲中に行うことができるので、ストレートプレイより違和感なくできる」、富田は「音楽が加わることで、“キャラ立ち”がくっきりする」、鈴木は「音楽が世界を広げてくれる」と回答。また稽古場でのエピソードについて、富田は「パンやコーヒーをくださったり、机に台本を置いていると片付けてくださったりと、佐藤仁美さんに支えていただきました。役との差がすごくて、胸に刺さりました（笑）」と明かし、周囲の笑いを誘った。

東京公演は8月21日まで。その後、25日から27日まで大阪・サンケイホールブリーゼでも上演される。一部公演では配信も実施。なお、ハン・スンヒョク役の松井工は体調不良のため、東京公演より当面の間休演する。