「a new musical『ヴァグラント』」が明日8月19日に東京・明治座で開幕。それに先駆け、本日18日に初日前会見とゲネプロが行われた。
「a new musical『ヴァグラント』」は、
登場人物がずらりと並び、華やかな幕開きで始まる本作。祝いごとや不吉なことなど、人々の生活の“区切り”の場で歌や踊りを披露する芸能の民・マレビトは、人との安易な接触を禁じられ、差別を受けていた。自身の悲しい過去の出来事をきっかけに、人を怖がりながらもその正体に興味を持つようになったマレビトの佐之助は、姉貴分・桃風と訪れた炭鉱街で、さまざまな問題を抱えながら生きる人々と交流を深めていく。
劇中では、ラップ調からタンゴ風、バラードまで、新藤が手がけた多彩な楽曲の数々が、テンポ良く筋を運んだ。ゲネプロで佐之助役を演じた
100年前の日本を舞台にした本作は、登場人物たちの姿を通して、観客に「生まれてきた意味を見いだせているか」と問いかける。それはさまざまな社会問題を抱える現代日本を危惧しているようでもあるが、一方で、歌や踊りを人々に贈るエンタテインメントの要素を持つ“マレビト”という存在が、“それでも前を向いて生きていこう”と背中を押してくれる幕切れは、ステージ上にポジティブな爽やかさを残した。
ゲネプロ前に行われた初日前会見で、新藤は「音楽もそうですが、リハーサルと本番では全然違うものになる。お客さんに作品を育ててもらう部分もあるので、舞台もきっとそういうことなのだろうと思った」とコメント。作品の見どころについては「“お客さんを楽しませるためなら何でもやって良い”という、“何でもあり”なミュージカルの良さが前面に出ているところ」だと語った。
平間は「この(公演)期間しか『ヴァグラント』をやれないことがすでに寂しい。板さん(板垣)が冗談で、『ヴァグラント2』でマレビトの話を濃くやろうとおっしゃってくれましたが、そうやって続いていけるようにしたい。普段、『伝説を残す』なんて言わないタイプですが(笑)、そう思うくらい精一杯、毎公演ぶつかっていきたいと思っています」と決意を述べる。また、平間とWキャストで佐之助を演じる
板垣は「キャストの皆さんが心に汗をかいて演じてくれているので、そういうお芝居がお客さんの心を動かすことができるのではないかと期待しています。自分が面白いと思う要素は全部入れようと思って作りました。日本のミュージカルの未来が気になる人にはぜひ観に来ていただきたいです」と来場を呼びかけた。
上演時間は休憩ありの約3時間。東京公演は8月31日までで、その後、9月15日から18日まで大阪・新歌舞伎座でも上演される。
a new musical「ヴァグラント」
2023年8月19日(土)~31日(木)
東京都 明治座
2023年9月15日(金)~18日(月・祝)
大阪府 新歌舞伎座
プロデュース・原案・作詞・作曲:
脚本・演出:
キャスト
佐之助:
三葉トキ子:
弓削政則:
山崎譲治:
アケミ:
健三郎:
桃風:
山田裕美子、酒井翔子、杉山真梨佳、大泰司桃子、大川永 / 松村曜生、
※平間壮一と廣野凌大、小南満佑子と山口乃々華はWキャスト。吉見彗、杉山穂乃果、脇山桃寧はトリプルキャスト。
関連記事
おり @rio44
廣野くんと壮ちゃん🫰🏻 https://t.co/u5BnvYvnPN