松本市立博物館「まつもと博覧会」で高山さなえの書き下ろし「サムライたちの職員会議」上演

松本市立博物館開館特別展「まつもと博覧会」にて、「サムライたちの職員会議」が11月2日から6日まで長野・松本市立博物館内 2階特設会場で上演される。

「まつもと博覧会」は、今年10月にリニューアルオープンする松本市立博物館で、明治時代に行われた「松本博覧会」の様子と、その博覧会を現代ふうにリメイクした内容を展示する特別展。「松本博覧会」では啓蒙家・市川量造が、取り壊し寸前の松本城を守るために、博覧会の会場として松本城を利用し、その危機を救った。また「松本博覧会」では、演劇をはじめとするさまざまな催しが街中で行われた。

「サムライたちの職員会議」は、特別展で上演される、高山さなえ作・演出の新作。劇中では、長野県松本市の高校の職員会議を舞台に、松本城の保存を巡る教員たちの戦いが繰り広げられる。出演者には草光純太、下地尚子、武居卓、深沢豊、前田斜めが名を連ねた。

高山は「福島県立高等学校の教員2年目の私は、学校は時に戦場であると思う。息つくまがないくらい働きに働きまくる。そこには、まさにサムライの様な教員がいるなか、明治時代に松本城を守った市川量造の様な町人風の教員もいる。夏目漱石の『坊っちゃん』に登場する教員に想いを馳せながら、松本城を守る、そして教育に命を燃やす『サムライたちの職員会議』を書こうと思う」とコメントした。