「外地の三人姉妹」再演の詳細発表、初演キャストに加え佐藤誓が出演

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KAAT×東京デスロック×第12言語演劇スタジオ「外地の三人姉妹」の詳細が発表された。

「外地の三人姉妹」より。(撮影:宮川舞子)

「外地の三人姉妹」より。(撮影:宮川舞子)

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「外地の三人姉妹」は、韓国の劇団・第12言語演劇スタジオの芸術監督であるソン・ギウンが翻案・脚本、東京デスロックの多田淳之介が演出を手がけ、2020年に初演された作品。アントン・チェーホフ「三人姉妹」を原作に、物語の舞台をロシア帝政末期の田舎町から1930年代の朝鮮北部に置き換え、三姉妹を日本軍の亡くなった将校の娘たちとして描き出す。3年ぶりの再演となる今回は、ソンが戯曲を改訂。初演キャストに加え、新たに佐藤誓が出演する。

上演に向け、ソンは「私はこれまで1930年代、いわゆる『日帝時代』の朝鮮半島を背景とする、日本と朝鮮、あるいは日本人と韓国人の関係を描くような演劇を創ってきました。『外地の三人姉妹』は、支配 / 被支配の関係に反省的に向き合うような作品ですので、気持ちの良い、甘い話では当然ありませんが、再演に向けて若干台本を改定し、より慎重で、興味深い作品にしたいと思っています。コロナ禍の影響で初演時は渡日が叶わず、私はリモートで稽古と本番を覗いていました。国際間の合作は、いつも奇跡的に行われますね。様々な理由で停滞している日韓の演劇コラボレーションが、今回の再演をきっかけにまた活発になることを願っております。皆様とKAATでお会いできる日を楽しみにしています」とコメント。

多田は「初演の2020年は、韓国の俳優が来日できるかもわからず、そもそも国際交流作品をやるべきなのか、いろいろな葛藤がありました。ただ世界中で劇場が閉まり公演が中止になる中で、劇場の灯を消すまいとKAATの皆さんはじめいろんな方の尽力で実現できた公演でした。この3年は直接人と人が伝え合うことの大切さを改めて考えた日々でした。今回の再演では3年前に叶わなかったソン・ギウンさんの来日も実現したいと思っています。また色々な視点を持った人たちで一つの作品を作るのが楽しみですし、これからの時代を色々な人達で共に歩んでいく力になるような上演を目指します。どうぞよろしくお願いします」と述べた。

公演は、11月29日から12月10日まで神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオにて。11月30日にはソンと多田、12月4日には多田と、KAAT神奈川芸術劇場の芸術監督・長塚圭史によるアフタートークが行われる。チケットの一般販売は9月30日にスタート。

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KAAT×東京デスロック×第12言語演劇スタジオ「外地の三人姉妹」

2023年11月29日(水)~12月10日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオ

原作:アントン・チェーホフ「三人姉妹」
翻案・脚本:ソン・ギウン
演出:多田淳之介
翻訳:石川樹里
出演:伊東沙保李そじん亀島一徳原田つむぎ、アン・タジョン、夏目慎也 / 佐藤誓大竹直田中佑弥波佐谷聡松崎義邦 / イ・ソンウォン、佐山和泉鄭亜美

※松崎義邦の「崎」は立つ崎(たつさき)が正式表記。

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TJ(Si) @TDLTJ

「より慎重に」というギウンさんのコメントは深い。 https://t.co/1xMFekT92v

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