「ロンドンコメディ『Run For Your Wife』」が本日7月12日に東京・あうるすぽっとで開幕する。これに先駆け昨日11日、ゲネプロが行われた。
レイ・クーニー作「Run For Your Wife」は、重婚を隠して暮らすタクシードライバーのジョン・スミスが、うそを重ね、大騒動に発展させていく様子を描いたコメディ。2019年上演版で主演を務めた
山本は稽古を振り返り、「本作は、キャスト同士が互いに支え合わないと成り立たず、かと言って、展開のスピード感を落とすわけにもいかない作品。演出を務めてみて、コメディには信頼関係が大切だと改めて思わされました」と言葉に力を込める。お気に入りのシーンを問われると、山本は「2幕で登場人物全員が集合し、勘違いが勘違いを生む一連の流れ。僕自身も楽しく演じています」と回答した。
舞羽と十碧は、過去公演にもたびたびキャスティングされたが、新型コロナウイルスの影響で公演中止・延期となり、出演がかなわなかった。舞羽は「3度目の挑戦で、やっとこの場にいられて幸せ」と喜びをかみ締め、「2人の警察官が出会うシーンが見どころ。お客様が劇場に入ってから完成する作品なので、ぜひ“参加型”のような気持ちで楽しんで」と観客に呼びかける。十碧は「私の場合は4度目の正直。やっと初日を迎えられてうれしいのですが、場当たりでいろいろな気付きがあったので、千秋楽まで気が抜けない」と話す。また十碧は「劇中では、ジョンの汗の量が、登場のたびに増えていく(笑)。出ずっぱりの山本さんの“キラキラ”な汗に注目です」と笑顔で語った。
「お客様にたくさん笑っていただけるようがんばります」と意気込むのは松井。見どころについて松井は「隼が演じるガードナーは、周りを見なくてはいけないので、実は1番大変な役どころではないかな。それを見事にこなす彼に注目していただけたら」と称賛。これを受け「やめろよ(笑)」と照れた様子を見せた石田は、本作の魅力を「舞台セットが上手と下手で視覚的に2分割されているのが面白い。メアリーとバーバラの女性像がまったく異なるので、2つの家庭の良し悪しを比較するのも楽しいはず」とアピールした。
ピクニックは「物語はジェットコースターのように展開します。気を抜くとわからなくなってしまうので、お客様には真剣に観ていただきたい」と真面目な表情で述べる。さらに、劇中に登場する2つの警察署の呼び名が、過去公演では東署と西署、今回は原作通りの呼び名であるウインブルドン警察署とストレタム警察署となっていることに言及。「どうして今回は、難しい呼び名に戻してしまったのだろうか、と。かまずに言えるか、注目していただけたら」と笑いを誘った。小澤は「稽古を重ねるうち、素敵な会話のキャッチボールが生まれるようになってきました。ハプニングが起きたとき、みんなでどう対処できるかが個人的に楽しみ」と声を弾ませ、本作の好きなポイントを「ドタバタ劇が始まる前の、オープニングの静けさ」と紹介した。
最後に、山本が「バカバカしくて、ただただ笑顔になれる作品です。ぜひこの夏、笑うために来ていただけるとうれしいです」と呼びかけ、その場を締めくくった。
上演時間は休憩含む約2時間15分。公演は7月19日まで。
「ロンドンコメディ『Run For Your Wife』」
2023年7月12日(水)~19日(水)
東京都 あうるすぽっと
作:レイ・クーニー
訳:小田島雄志、小田島恒志
監修:菅原道則
演出:
キャスト
ジョン・スミス:山本一慶
メアリー・スミス:
バーバラ・スミス:
トラウトン警部:
ポーターハウス警部:
スタンリー・ガードナー:
ボビー・フランクリン:
新聞記者役:
※新聞記者役は日替わりゲスト。
※高木俊の「高」ははしご高が正式表記。
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【会見レポート】山本一慶「バカバカしさに笑って」キャスト一丸となって“高速展開”支える「Run For Your Wife」開幕
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