7月21日に開幕する
「やわらかい服を着て」は2006年に永井が書き下ろした戯曲。今回は兵庫県立ピッコロ劇団の
出演者には
永井愛コメント
「やわらかい服を着て」は二〇〇六年、新国立劇場のシリーズ「われわれは、どこへいくのか」の第三弾として書き下ろし、私自身が演出しました。当時の栗山民也芸術監督から「激動する時代の中で未来へと継承すべきものは何か」というお題をいただいてのことです。
まっ先に NGO(非政府組織)で働く若者たちの姿が浮かびました。イラク戦争を何としても止めようとした強い意志、イラクの人々への細やかな医療支援、人道支援。このとき知った NGOの若者たちは、私が七〇年代に見た反戦活動家たちと大きく印象が異なりました。
デモや抗議活動をピースウォーク、ピースアクションと言う人たち。「自己責任論」が吹き荒れる中、どこまでも他者と共生することをあきらめない人たち。
「平和のため」の軍備増強が叫ばれる今、ピッコロシアターがこの作品を取り上げてくださったことに励まされています。二〇年前の若者たちのピースアクションに、ぜひお立ち会いください。
兵庫県立ピッコロ劇団 第76回公演「やわらかい服を着て」
2023年7月21日(金)~25日(火)
兵庫県 ピッコロシアター 大ホール
作:
演出:
出演
夏原一平:
池森新子:樫村千晶
佐野千秋:
大槻純也:
若島大吾:谷口遼
巣山礼史:
青木宙太:中島深志
田中あこ:
古賀寛美:鈴木あぐり
城島忠義:森好文
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原 竹志 @hiratapipa
20数年前と今と。そんなに変わったかと思ったりもする。スマホはなかった。Twitterも出始めくらいの頃。戦争は今も昔もずっとあって、政府は政策の目的がより露骨になったか。知らなかったことを知れるようになっただけか。嘘も相変わらず多い。人間の質は変わったか。 https://t.co/a9thBjPTSf