演劇集団 円の新代表・谷川清美がタイトルロール、佐野洋子にオマージュ捧げる「ヨーコさん」

演劇集団 円「ヨーコさん」が8月26日から9月3日まで東京・吉祥寺シアターで上演される。

「ヨーコさん」は、角ひろみが作・演出を手がける新作公演。本作は、「夜汽車にのった子どもたち」「自転車ブタがやってきて…」など、演劇集団 円に舞台作品を書き下ろした作家・佐野洋子にオマージュを捧げるものとなり、独特な生死観を持つ佐野の感情や人物像に迫る。

角は本作について、「『死んでも憎みたい人がこれから先出て来るだろうか。死ねば許せるだろうか。死んだらそれもわからないのだから、つまらない』と書いていたヨーコさんは、どんな人を愛し憎んだのか、どんな目で世を見たのかもっと知りたい、と思いました。 死についての問いに、『生きている方がずっと疲れるし、めんどうくさい』と言いながら、死を前に『この世界を愛するために生きていると思う』と答え置くヨーコさん。その境地がまだ全くわからない私は、疲れる、めんどうくさいことをしながら、不条理なこの世界を愛せるときめきを掘り起こしたい」とコメントした。

ヨーコさんを演じるのは、演劇集団 円の新代表である谷川清美。そのほか、小川剛生、岩崎正寛、手塚祐介、石原由宇、大橋繭子、清水透湖、清水一雅子、徳永夕夏、中野風音が出演する。なお、一部公演ではアフタートークが開催される。