子供たちから収集した“秘密”を取り入れた、伊藤郁女振付「さかさまの世界」スタート

KAATキッズ・プログラム2023「さかさまの世界」が、本日7月1日に神奈川・KAAT神奈川芸術劇場 大スタジオで開幕する。

これは、ヨーロッパを拠点に活動する伊藤郁女が、2021年にフランスで創作した子供のためのダンス作品「LE MONDE A L'ENVERS」を、日本版として新たにクリエイトするもの。今回の上演版では、自作の紙芝居を通じて子供たちにリサーチ活動を行う伊藤が、神奈川県内の子供たちから収集した“秘密”が作品に織り込まれている。

伊藤は、開幕に際し「ゲネプロでこどもが初めて劇場に来たので、ダンサー達が緊張していたと思うのですが、こどもたちに、あまり影響されずに冷静にできるようになったので、明日はもう大丈夫だなと。本番はお客さまにエネルギーをもらえるのが楽しみです」と述べ、「ボディペインティングのような学校であまりやらないことや、やっちゃいけないことやいたずらを、ダンサー達が舞台上で自由にやっているので、あまり日常にできないことを見て、刺激をうけてくれたらいいなと思います。最後に一緒に踊りたくなると思うので踊りに来てください」と呼びかけた。

上演時間は約40分。このほか、開演20分前から大スタジオのホワイエにて紙芝居が披露される。公演は7月9日まで。

※「LE MONDE A L'ENVERS」の「A」はグレイヴアクセント付きが正式表記。