新作のタイトルは「無駄な抵抗」。本作では、2019年に上演されたホメロス「オデュッセイア」を原典とする「終わりのない」に続き、ギリシャ悲劇の大テーマである“運命”を取り扱った作品となる。
上演は11月に東京・世田谷パブリックシアター、12月に兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホールで上演される。出演者には
上演に向けて前川は「世田谷パブリックシアターとの創作では、劇団でのオリジナル作品とは少し違う地点から作品を立 ち上げることができるのが魅力と思っています。今回は前回『終わりのない』から続き、ギリシャがスタート地点にあり、ギリシャ劇の大テーマである『運命』を描きます。 舞台は現代で、私たちの日常から始まります。例えばそれは、人生を大きく左右する選択であったり、自分ではどうにもならないことにどう対処するのか、といった誰もが人生で経験することに自由意志と運命が、どう拮抗するのか、そういうところに迫っていけたらと思っています」とコメント。
またキャストの池谷は「信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか……楽しみです」とコメント。渡邊は「前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。 運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています」と出演の喜びを述べる。松雪は「無駄な抵抗……どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います」と思いを語った。
キャストのコメント全文は以下の通り。公演の詳細は今後の発表を待とう。
池谷のぶえコメント
運命について──私にとって運命は、なるべく身を委ねる方を選択してきた。しかしその解釈も、「運命」という、いったい何に操られているかわからないもののせいにしてしまった方が楽だと感じているからかもしれない。別の運命の可能性のことを考えてしまうことも、既に運命の中に組み込まれてるとしたら、そのことを考えている時間が悔しい……と、考えてしまう時間すら運命だと言われるのでしょうから。 信頼できる座組の皆さんと、なんだかとても太刀打ちできない巨大なものに挑もうとしている、静かな唸りを感じます。どんな運命になるのか、してやろうか、それこそが無駄な抵抗なのか……楽しみです。
渡邊圭祐コメント
前川知大さんの作品に参加できるという喜びと世田谷パブリックシアターの舞台に再び立てることを嬉しく思います。 運命について、現在と自由、あらゆる可能性、すべてはこうなる、この言葉だけで心が踊らされてしまっています。どのような作品を作り上げていけるのか、私自身今からワクワクしております。観に来ていただいた 方と思いを共有できるよう、時間をかけて磨きたいと思います。
松雪泰子コメント
前川さんの元、新たな創作に関われる事に喜びを感じております。これから立ち上がる世界を丁寧に積み上げていきたいと思います。無駄な抵抗……どんな世界になるのか楽しみながら、創作していきたいと思います。
「無駄な抵抗」
2023年11月
東京都 世田谷パブリックシアター
2023年12月
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
作・演出:
出演:
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保坂展人 @hosakanobuto
新作のタイトルは「無駄な抵抗」。本作では、2019年に上演されたホメロス「オデュッセイア」を原典とする「終わりのない」に続き、ギリシャ悲劇の大テーマである“運命”を取り扱った作品となる。
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