開幕に際し、スペースノットブランクは「当たり前のようにとらえることのできそうなものを当たり前のようにとらえるのを一旦やめてみた結果、新しい可能性をたくさん秘めた上演になりました。初夏に新しいスペースノットブランク、いかがでしょうか。みんなが楽しめる。かもしれない。『セイ』ご期待ください」と手応えを語った。
上演時間は休憩ありの約2時間5分。公演は7月2日まで。
池田亮 コメント
自分が書いた脚本に「この役って分かりにくくないですか?」という質問を頂いた時、本当にその通りで直さなければと思います。せめて物語の人物は感情移入し易く分かりやすく描かねばなと常々思います。そればかり考えていると、物語は分かりやすいことが多いのに現実は分かりにくいことが多過ぎて、分かりやすさが逆にダメージになる時が多く、その大きな反動でスペースノットブランクに提供する原作が誕生します。そして原作を書き終えた後日、悩んでいたのに割とすぐ分かりやすい人物を書けたり見つけられたり楽しめたりできている気がします。ありがとう、スペノ。いつも、スッキリしてます。しかし確実に、現実の分かりづらさの描写はスペノに書いた原作の方が如実に出ています。SNSで見つけるインプレッションが多くてすぐ頼りたい名言やお役立ち情報や面白いメディアより、こんな分かりづらい原作から出来た舞台を観たい人っているのだろうかと思いますが、スッキリできなかった今の自分が最も観たがっています。上演での分かりづらさが現実の分かりづらさとリンクして、少しでも気付けて見通せてスッキリというか、心が軽くなるような体験をしたいし、観た人にしてもらいたいです。してもらえなかったら、すみません。しかしスペノならきっとそこまで持っていってくれるはずだと期待は十分の上演です。是非来てください!
額田大志 コメント
どこにいても映画やアニメが楽しめる今、わざわざ舞台を見に行く理由はなんなんだろうか。そんなことを、もやもやとずっと考えています。一見、荒唐無稽な上演にも見える「セイ」は、意識の奥底に眠っていた、蓋をしていたドロドロした感情が、いつの間にか呼び覚まされて、それは、4人+αの出演者が、必死に私に向かって語りかけているからで、人間の肉体ってやっぱり代え難いものなんだなと、そんなことを、見てて思いました。
小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク コメント
2020年より池田亮さんを原作に迎えて続けてきた「メグハギサーガ」のスピンオフ「セイ」を上演します。音楽は、同じく「メグハギサーガ」を支え続けていただいている額田大志さん。制作現場ではとんでもなく異色な時間を過ごしてきました。当たり前のようにとらえることのできそうなものを当たり前のようにとらえるのを一旦やめてみた結果、新しい可能性をたくさん秘めた上演になりました。初夏に新しいスペースノットブランク、いかがでしょうか。みんなが楽しめる。かもしれない。「セイ」ご期待ください。よろしくお願いいたします。
マグカルシアター2023参加公演 小野彩加 中澤陽 スペースノットブランク「セイ」
2023年6月29日(木)~7月2日(日)
神奈川県 神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI
原作:
音楽:
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額田大志 | Masashi Nukata @M_Nukata
はじまった!まだ名前のない音楽劇だと思います。7/2まで! https://t.co/7VNbSmgfby