ドラマチック界隈 #1「プリズム」が7月1・2日に東京・STUDIO MATATUで開催される。
20歳の国の
長谷川は「私たちは常に役を演じています。それは舞台上だけでなく、日常生活の中でもです。このワークショップでは、私たちがどのように役を演じ、その役としてその場所に“いる”という現象を作り出すかを探求します」「一緒に新しい発見をし、無意識と意識の狭間を楽しみましょう」と呼びかけた。ワークショップは定員制で、受講応募は開催日前日22:00まで。長谷川のコメント全文、石崎とかまどキッチンの佃直哉のコメントは以下の通り。
長谷川優貴コメント
私たちは常に役を演じています。それは舞台上だけでなく、日常生活の中でもです。このワークショップでは、私たちがどのように役を演じ、その役としてその場所に“いる”という現象を作り出すかを探求します。私たちは自由な身体を持ち、予期せぬ瞬間に対応する能力を持っています。このワークショップでは、その能力を最大限に引き出し、自由さと予期せぬ瞬間に立ち会います。一緒に新しい発見をし、無意識と意識の狭間を楽しみましょう。
石崎竜史コメント
「なんか演劇やりたいな」と思ってワークショップを企画しようにも、「人を集めるからには参加者に俳優として有益な何かを持ち帰って頂きたい、そのためには何かをレクチャーせねばなるまい、ん? あれ、でも、自分にそんな実力あったけ? というかそもそもワークショップって演出家が俳優に何かをレクチャーするものだったっけ……?」などと考え込んでしまい、一向にワークショップを開催できないまま、長い年月が過ぎてしまいました。
こうした経緯を佃さんに相談したところ、「あ、はい、じゃあいっそ参加者としてワークショップを企画してしまいましょう」とご助言を賜り、瞬く間に「ドラマチック界隈」が生まれました。“企画名”なのか“団体名”なのか、我々もまだよくわかっていませんが、演劇をする“場”であることは間違いありません。
そして、“ワークショップ”とは本来、「仕事場」、「作業場」を意味する言葉だったはずです。
自分と誰かの「なんか演劇やりたい」が、ゆるく出会う場として、「ドラマチック界隈」を始めようと思います。
佃直哉コメント
自分たちに興味ある人を集めて何かを教えるって、教える側の立場が少し強過ぎるんじゃないか。
当然、立場分の責任を負うべきなのだけれど、それは本当に今の私たちに負いきれるものなんだろうか。
ワークショップについて考えるといつも上記の疑問に直面し、「やりたい」と「できない」の天秤は「できない」に傾きます。まだしばらく私は人に何かを教えることはできそうにない。けれど最近は教わる側にも少し似た葛藤があるのかもしれないと思うようになりました。失敗や間違いの多くが自己責任とされる今の社会では、素朴に「やりたい」と思っても、教わることすらできない人がいる気がします。
今回企画について話を伺う中で「できなさの中で、やりたい。学びたい」を叶えられる場を作ろうと思いました。場を企画した責任は持ちつつも、強過ぎる立場からは一度降りて参加者として学び、得た知見を誰かに共有する。やりたいと思った誰かと学びたい私たちが相互に得るものがある。そんな界隈を目指します。“界隈”の単語に漂う微妙な空気を吹き飛ばすドラマチックな界隈です。ぜひ。
石崎竜史 @muriryushi
ステージナタリーさんにもご掲載いただいて、身の引き締まる思いです。一番話題にしてほしい開催前日っちゅうタイミングで記事をアップしてくれる勘の良さたるや…大感謝です。
#ドラマチック界隈 https://t.co/DjYljLUkjb