OrgofAが二人芝居「エアスイミング」を出演者4人で立ち上げ、演出は岩崎正裕

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OrgofA「エアスイミング」が、8月31日から9月3日まで北海道・ターミナルプラザことにパトスで上演される。

OrgofA「エアスイミング」チラシ表

OrgofA「エアスイミング」チラシ表

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北海道・札幌を拠点に活動するOrgofA(オルオブエー)は、俳優・飛世早哉香が代表を務めるユニット。今回はイギリスの劇作家シャーロット・ジョーンズによる戯曲「エアスイミング」を、劇団太陽族の岩崎正裕の演出で上演する。1920年代のイギリスの実話をもとにした同作は、女性らしく振る舞っていないことから精神病院に監禁された女性たちを描く二人芝居で、出演者には飛世に加え、宮村耳々、小野寺愛美、服部一姫の4人が名を連ねている。

岩崎正裕

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岩崎は公演に向け、「海外戯曲を立ち上げるには大変な労力が要る」としつつも、本作について「英国の収容施設の中に閉じ込められた女性たちの会話がどこまでも続く。それは決して暗くなく、むしろ明るい」「そして何より、ここ数年の閉塞した絶望的な状況の中で、 何を希望とするかを誰もが自問自答してきたのだから、 それこそがこの劇の解読の手がかりとなるように思われる」と期待を込めた。

岩崎正裕コメント

北九州で作品作りをご一緒した飛世早哉香さんの依頼を受けて

「エアスイミング」の演出を担当することになった。

私が拠点とするのは関西で、もう40年この方、演出したり劇作したりを続けてきた。

これまでの経験の中でも海外戯曲を演出することはさほど多くはなかった。

何しろ海外戯曲を立ち上げるには大変な労力が要るのだ。

その国の文化や歴史を理解するのに膨大な下調べが必要となる。

けれども、本作を一読してこれは大丈夫なんじゃないかと予感した。

英国の収容施設の中に閉じ込められた女性たちの会話がどこまでも続く。

それは決して暗くなく、むしろ明るい。

不条理劇の金字塔「ゴドーを待ちながら」の登場人物たちがそうであるように。

そして何より、ここ数年の閉塞した絶望的な状況の中で、

何を希望とするかを誰もが自問自答してきたのだから、

それこそがこの劇の解読の手がかりとなるように思われるのだ。

札幌の夏を私は知らず、とても楽しみなのだが、

きっと稽古場に缶詰めになって開放的な気分を味わうことは少ないだろう。

そのことが劇世界と重なり合うのではないか。演じる女優たちの身体感覚の中に、すでに答えは宿っているはずだ。

それを一つ一つ解きほぐしていく作業は面白いに違いない。

岩崎正裕

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OrgofA「エアスイミング」

2023年8月31日(木)~9月3日(日)
北海道 ターミナルプラザことにパトス

作:シャーロット・ジョーンズ
訳:小川公代
演出:岩崎正裕
出演:飛世早哉香、宮村耳々、小野寺愛美、服部一姫

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