ブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」製作発表記者会見が、本日6月14日に東京都内で行われた。
ホリプロ制作による「ピーター・パン」は、1981年の開幕以来、上演が重ねられてきたミュージカル。今回の上演版では、11代目となるピーター・パンを
会見冒頭では山崎、小野田、岡部、須藤による歌唱披露が行われた。歌唱披露は岡部と須藤による「心優しい羊飼い」のデュエットでスタート。続く山崎は、ピーター・パンのナンバー「アイム・フライング」をスタイリッシュな動きを付けながら、表情豊かに歌い上げる。最後に登場した小野田は、艶のある歌声と迫真の演技で「フックのワルツ」を歌い、会場を沸かせた。
山崎は「ずっと出たい作品だったので、出演が決まったときは『私これやっていいの!? ヤバい!』と思いました」と心境を語り、「ウェンディやティンカーベルが惚れちゃうような、イケイケでちょっと大人な部分もある、カッコいいピーターを目指しています!」と気合いたっぷりに話す。
ピーター・パンを演じた歴代俳優の中で参考にしたい人がいるかを問われると、山崎は小さい頃から高畑充希が憧れだとしつつ、「唯月さんのやんちゃさや、榊原(郁恵)さんのカッコよさなど、皆さんの好きなところを少しずつ取り入れながら、“山崎オリジナル”を作っています」と回答。このとき小野田が山崎の耳元に顔を寄せ「唯月さん」と答えるようにささやいていたため、会場には笑いが起きる。唯月は「2人のチームワークはもうバッチリですね!(笑)」とコメントした。
小野田は自身の役柄について「これまで先輩方がさまざまなフック船長を演じてきましたが、今回は高貴で色気のあるカッコいいフックになって、客席から愛される存在になれれば」と意気込む。そして「今日は“ピーター先輩”の唯月さんがいらっしゃいますから、僕たち後輩としては『お前らがんばれよ』という圧力を感じて身が引き締まる思いです(笑)」と場を和ませた。
去年に続きウェンディ役で出演する岡部は、今年のバージョンについて「衣装、セット、歌詞など何から何まで生まれ変わっていますが、やはり(長谷川)寧さんは動きのスペシャリストなので、身体表現についてたくさん指導してくださいます。今までよりも目が足りない、どこを見ても楽しめる『ピーター・パン』になっていると感じます」とアピールする。また衣装の変更点を問われると、岡部は「去年より女性らしく原作に近くなりました。より女の子としてピーター・パンと接することができるようになり、私自身もうれしいです」と回答。これに対しウェンディの父役も演じる小野田は「お父さんからすると、ドキッとするんですよ(笑)。ピーターもウェンディにドギマギしていて、そんな姿がかわいいです」と親目線で反応した。
須藤は「観に来てくださった子供たちに、家族や自分の帰れる場所を思い出して幸せだなと感じてもらえるように、愛情豊かなダーリング夫人を演じられるようがんばります」と真摯に言葉を紡ぐ。
江上は「稽古初日に寧さんが『今年のピーター・パンは過去一、体力面でハードな作品にしよう』とおっしゃったのですが、見事に有言実行されており、現在皆さんとヒーヒー言いながら稽古をしております。躍動感があふれる世界をお届けできるのではないかとワクワクしています」と期待を口にした。
日本でのミュージカル演出は初めてという長谷川は「今回担当させていただくにあたり、過去公演を映像で観ましたが、『ピーター・パン』はパーフェクトに近いなミュージカルだと改めて感じました。一方で、今の人や大人にどうしたら楽しんでもらえるかを改めて考えたかった」とし、「『ピーター・パン』というとファミリー向けの印象があると思いますが、大人も楽しめる要素が多く内包されています。私たちが必死になってネバーランドで生きる様を、いろいろな世代に観ていただきながら、大人の必死さを子供に伝えられれば」と語った。
上演時間は2時間45分を予定。公演は7月25日から8月2日まで東京・東京国際フォーラム ホールC、5・6日に愛知・御園座、12日に大阪・梅田芸術劇場 メインホール16日に埼玉・ウェスタ川越 大ホール、19・20日に長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール、26・27日に新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場、9月2・3日に香川・レクザムホール(香川県県民ホール)にて。
※動画は現在非公開です。
ブロードウェイミュージカル「ピーター・パン」
2023年7月25日(火)~8月2日(水)
東京都 東京国際フォーラム ホールC
2023年8月5日(土)・6日(日)
愛知県 御園座
2023年8月12日(土)
大阪府 梅田芸術劇場 メインホール
2023年8月16日(水)
埼玉県 ウェスタ川越 大ホール
2023年8月19日(土)・20日(日)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール
2023年8月26日(土)・27日(日)
新潟県 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場
2023年9月2日(土)・3日(日)
香川県 レクザムホール(香川県県民ホール)
原作:サー・J・M・バリによる作品を元にしたミュージカル
作詞:キャロリン・リー
作曲:モリス(ムース)・チャーラップ
翻訳・訳詞:福田響志
演出・振付:
キャスト
ピーター・パン:
フック船長:
ウェンディ:
ダーリング夫人:
タイガー・リリー:江上万絢
パイレーツ:今村洋一、渡部又吁、天野夏実、藍実成、伊藤奨、米澤賢人
ロストボーイズ:徳岡明、小熊綸、阿部美月、梶みなみ、松尾音音
モリビト:高城徹、住玲衣奈、ASUKA、古澤美樹、西澤真耶、大津夕陽、大津朝陽、松平和希
ジョン:東未結、堀蒼寿
マイケル:畠中一花、三田一颯
※東未結と堀蒼寿、畠中一花と三田一颯はWキャスト。
※山崎玲奈の「崎」は立つ崎(たつさき)、徳岡明の「徳」は旧字、高城徹の「高」ははしご高の「高」が正式表記。
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【会見レポート】山崎玲奈ピーター・パン、小野田龍之介フックと息ぴったり!今年はハードな身体表現に注目
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