岸田國士戯曲賞受賞作、範宙遊泳「バナナの花は食べられる」4都市ツアーが決定

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範宙遊泳「バナナの花は食べられる」の4都市ツアーが7月から9月にかけて開催される。

範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)

範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)

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範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)

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山本卓卓が作・演出を手がける「バナナの花は食べられる」は、2021年3月に初演され、第66回岸田國士戯曲賞を受賞した作品。本作では、理想を掲げて現実を乗り越えようとする2人の男の物語が展開する。

範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)

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範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)

範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)[拡大]

2018年夏。33歳独身、彼女なし、アルコール中毒、元詐欺師前科一犯の“穴蔵の腐ったバナナ”は、マッチングアプリに友達を募る書き込みをした。そのアプリで女に成りすますサクラのバイトをしていた別の“男”は、釣られているとわかって課金してきたバナナに興味を持ち、2人は会ってみることに。「僕は人を救いたいんだ」と言うバナナと、その男は意気投合し、探偵の真似事を始める。

山本卓卓(撮影:雨宮透貴)

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山本は「優しさは弱さだと言われたとしても、偏見や差別から日陰に追いやられ自分がこの社会の主役ではないと感じさせられたとしても、どこかの誰か、たとえば物語の登場人物が、愚直に優しさを貫きせめて自分の人生の主役であろうとする姿を、僕はみたい。そこにあるのはこの世界の冷たさや薄情に対する抗議であり、挫折への拒否であり、めげることのない愛の受容と放出であろうから。そんな、ファンタジーのトンネルを通らなければみることのできないリアルを、僕はみたい」とコメントしている。

範宙遊泳「バナナの花は食べられる」より。(撮影:竹内道宏)

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上演時間は約3時間。公演は7月28日から8月6日まで神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ、26・27日に福島・いわき芸術文化交流館 アリオス 小劇場、9月中旬に兵庫・芸術文化観光専門職大学 静思堂シアター、9月22・23日に北海道・札幌文化芸術劇場 hitaru クリエイティブスタジオにて行われる。神奈川公演のチケット販売は6月10日10:00にスタート。なお兵庫公演は「豊岡演劇祭2023」の上演演目にラインナップされている。

この記事の画像・動画(全11件)

範宙遊泳「バナナの花は食べられる」

2023年7月28日(金)~8月6日(日)
神奈川県 KAAT神奈川芸術劇場 中スタジオ

2023年8月26日(土)・27日(日)
福島県 いわき芸術文化交流館 アリオス 小劇場

2023年9月中旬
兵庫県 芸術文化観光専門職大学 静思堂シアター

2023年9月22日(金)・23日(土)
北海道 札幌文化芸術劇場 hitaru クリエイティブスタジオ

作・演出:山本卓卓
出演:埜本幸良福原冠井神沙恵入手杏奈植田崇幸細谷貴宏

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