歌舞伎座新開場十周年「六月大歌舞伎」が、昨日6月3日に東京・歌舞伎座で開幕した。
歌舞伎座では本公演をもって、一幕見席の販売がスタート。4階席もにぎわう中、昼の部は近松門左衛門の義太夫狂言「傾城反魂香」より「土佐将監閑居」で幕が開く。通称“吃又“と呼ばれるこの場は、言葉が不自由な絵師の又平と口達者な女房のおとくの、夫婦愛がにじむ息の合ったやり取りが魅力で、今回は
昼の部では「傾城反魂香」のあと、「児雷也」と舞踊「扇獅子」が上演される。河竹黙阿弥が手がけた「児雷也」では、
夜の部には「義経千本桜」より「木の実」「小金吾討死」「すし屋」、そして「川連法眼館」がラインナップされた。「木の実」「小金吾討死」「すし屋」では、
子狐の親を思う気持ちが切ない「川連法眼館」では、松緑が佐藤忠信 / 忠信実は源九郎狐を勤める。出演者には松緑のほか、源義経役の中村時蔵、駿河次郎役の
歌舞伎座新開場十周年「六月大歌舞伎」の公演は6月25日まで。
ステージナタリーでは「六月大歌舞伎」の特集を展開中。「義経千本桜」の出演者である仁左衛門が登場し、権太の魅力や、先輩との思い出深いエピソードを語っている。歌舞伎座新開場十周年「六月大歌舞伎」
2023年6月3日(土)~25日(日)
東京都 歌舞伎座
昼の部
一、「三代猿之助四十八撰の内『傾城反魂香』土佐将監閑居 浮世又平住家」
作:近松門左衛門
監修:石川耕士
補綴・演出:市川猿翁
出演
〈土佐将監閑居〉
浮世又平後に土佐又平光起:
又平女房おとく:
狩野雅楽之助:
土佐修理之助:
女中お百:
土佐将監光信:
〈浮世又平住家〉
浮世又平後に土佐又平光起:市川中車
又平女房おとく:中村壱太郎
大津絵の鯰:
銀杏の前:
饗庭太郎:
小幡次郎:
醍醐三郎:
蒲生四郎:
大津絵の奴:
大津絵の藤娘:
大津絵の座頭:
不破伴左衛門:
二、「児雷也」
作:河竹黙阿弥
出演
児雷也実は尾形弘行:
山賊夜叉五郎:
高砂勇美之助:
仙素道人:
妖婦越路実は綱手:
三、「扇獅子」
出演
芸者:
同:中村壱太郎
同:坂東新悟
同:
同:中村米吉
同:
夜の部
「『義経千本桜』木の実 小金吾討死 すし屋 川連法眼館」
作:竹田出雲、三好松洛、並木千柳
出演
〈木の実 小金吾討死 すし屋〉
いがみの権太:
弥助実は三位中将維盛:
若葉の内侍:片岡孝太郎
お里:中村壱太郎
主馬小金吾:
六代君:
権太伜善太郎:
弥左衛門女房お米:
猪熊大之進:
権太女房小せん:
梶原平三景時:
鮓屋弥左衛門:中村歌六
〈川連法眼館〉
佐藤忠信 / 忠信実は源九郎狐:尾上松緑
源義経:中村時蔵
駿河次郎:
亀井六郎:尾上左近
飛鳥:
川連法眼:
静御前:
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ryugo hayano @hayano
市川中車、中村壱太郎と「傾城反魂香」に挑む「六月大歌舞伎」開幕(舞台写真あり) https://t.co/SqnPtVAq2n
(夜の部 義経千本桜の舞台写真も)