木ノ下歌舞伎「勧進帳」詳細&ビジュアル解禁、木ノ下裕一「心を込めて臨みます」

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9月に上演される木ノ下歌舞伎「勧進帳」の公演詳細と、ビジュアル第1弾が発表された。

東京芸術祭 芸劇オータムセレクション 東京芸術劇場Presents 木ノ下歌舞伎「勧進帳」チラシ表

東京芸術祭 芸劇オータムセレクション 東京芸術劇場Presents 木ノ下歌舞伎「勧進帳」チラシ表

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本作は、木ノ下歌舞伎主宰の木ノ下裕一が監修・補綴、杉原邦生が演出・美術を手がけ、2010年に初演、2016年に再創作された作品。今回の東京公演は東京芸術祭 2023 芸劇オータムセレクションプログラムと銘打ち、9月1日から24日まで東京・東京芸術劇場 シアターイーストにて行われる。出演者にはリー5世坂口涼太郎高山のえみ岡野康弘亀島一徳、重岡漠、大柿友哉、またスウィングにはオーディションで選出された佐藤俊彦、大知が名を連ねた。

上演に向けて木ノ下は「『勧進帳』は、登場人物全員が、寄り添えないはず(立場上寄り添ってはいけないはず)の他者に、それでも少しずつ寄り添おうとする物語でもありました。『この公演は自分のためにあった』と、お客様お一人ひとりに思っていただけるように、心を込めて臨みます」とコメント。杉原は「2016年にリクリエーションした木ノ下歌舞伎版『勧進帳』を5年ぶりに上演できること、とても嬉しく思っています」と述べ「“歌舞伎の『勧進帳』を現代劇化する”という野心的な試みによって生まれた僕たちの『勧進帳』も、こうして時代の変化とともに上演を重ねていくことで、日本の古典芸能、さらには、日本の舞台芸術の〈チカラ〉を証明することに繋がっていくはず――そんな野望を胸に、ただただ良き上演を届けられるよう、粛々と準備を重ねています。皆さまのご来場お待ちしております」と語った。

東京公演は9月24日まで。その後、29日から10月1日まで沖縄・那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場(特設客席)、7・8日に長野・サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール(特設客席)、14・15日に岡山・岡山芸術創造劇場ハレノワ 小劇場、21・22日に山口・山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA、27・28日に茨城・水戸芸術館 ACM劇場、11月4・5日に京都・京都芸術劇場 春秋座(特設客席)でも上演される。東京公演のチケットは7月1日10:00に一般販売スタート。

木ノ下裕一コメント

木ノ下裕一(撮影:東直子)

木ノ下裕一(撮影:東直子)[拡大]

今までに増して、一枚のチケットが重くなっているようです。

疫禍にも収束の光が見えつつあると言っても、依然として突然の中止があり得る世界において、作り手と観客が同じ時と場を共有する舞台芸術はまさに一期一会。お客さまもまた、時間的な余裕と、経済的な余裕を見極めながら、今見るべき一本の舞台を、慎重に選んでいるように見受けられます。

一方、ますます格差が広がっていく社会の中で、誰もが気軽に娯楽や文化芸術を享受できなくなりつつあるのだとしたら、“公共劇場”の意義と責任はより重大です。そんな中、東京芸術劇場さんと一緒に「勧進帳」を上演いたします。公共劇場とカンパニーが協同することで、何ができるのか。少しでもクオリティの高い作品をお客様のお目にかける以外にも、まだまだやれることがあるのではないか。より作品をお楽しみいただくための講座、知的好奇心を刺激するための関連イベント、中高生へ向けた鑑賞会、障がい者への観劇サポートなど、ありったけの知恵を絞って、少しでも皆様の傍に“寄り添える”公演を目指します。

思えば、「勧進帳」は、登場人物全員が、寄り添えないはず(立場上寄り添ってはいけないはず)の他者に、それでも少しずつ寄り添おうとする物語でもありました。

「この公演は自分のためにあった」と、お客様お一人ひとりに思っていただけるように、心を込めて臨みます。チケット一枚の重さを受け止めながら。

杉原邦生コメント

杉原邦生(撮影:細野晋司)

杉原邦生(撮影:細野晋司)[拡大]

2016年にリクリエーションした木ノ下歌舞伎版「勧進帳」を5年ぶりに上演できること、とても嬉しく思っています。と同時に、初演時よりさらに目まぐるしく移り変わるこの時代に、7年前の作品が未だ〈チカラ〉を持ち得ているのだろうかと、少しだけ不安を感じたりもしています。

ですが、そもそも歌舞伎の「勧進帳」も、“能の「安宅(あたか)」を歌舞伎化する”というアイデアから創作され、初演から今日に至るまで形を変えながら練り上げられ、幾たびも上演されてきました。その事実こそが、古典芸能の〈チカラ〉を証明していると言えるかもしれません。ということは、“歌舞伎の「勧進帳」を現代劇化する”という野心的な試みによって生まれた僕たちの「勧進帳」も、こうして時代の変化とともに上演を重ねていくことで、日本の古典芸能、さらには、日本の舞台芸術の〈チカラ〉を証明することに繋がっていくはず――そんな野望を胸に、ただただ良き上演を届けられるよう、粛々と準備を重ねています。

皆さまのご来場お待ちしております。

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東京芸術祭 芸劇オータムセレクション 東京芸術劇場Presents 木ノ下歌舞伎「勧進帳」

2023年9月1日(金)~24日(日)
東京都 東京芸術劇場 シアターイースト

2023年9月29日(金)~10月1日(日)
沖縄県 那覇文化芸術劇場なはーと 大劇場(特設客席)

10月7日(土)・8日(日)
長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター 大ホール(特設客席)

10月14日(土)・15日(日)
岡山県 岡山芸術創造劇場ハレノワ 小劇場

10月21日(土)・22日(日)
山口県 山口情報芸術センター[YCAM]スタジオA

10月27日(金)・28日(土)
茨城県 水戸芸術館 ACM劇場

11月4日(土)・5日(日)
京都府 京都芸術劇場 春秋座(特設客席)

監修・補綴:木ノ下裕一
演出・美術:杉原邦生

キャスト

武蔵坊弁慶:リー5世
源九郎判官義経:高山のえみ
富樫左衛門:坂口涼太郎
常陸坊海尊 / 番卒オカノ:岡野康弘
亀井六郎 / 番卒カメシマ:亀島一徳
片岡八郎 / 番卒シゲオカ:重岡漠
駿河次郎 / 太刀持ちの大柿さん:大柿友哉

佐藤俊彦、大知

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東京芸術劇場 @geigeki_info

木ノ下歌舞伎「勧進帳」詳細&ビジュアル解禁!
木ノ下裕一「心を込めて臨みます」

東京公演は9月1日から24日まで東京芸術劇場シアターイーストにて。出演は、リー5世、坂口涼太郎、高山のえみ、岡野康弘、亀島一徳、重岡漠、大柿友哉、スウィングには佐藤俊彦、大知!

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