プログラムディレクターは柳美里「常磐線舞台芸術祭 2023」開催決定

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「常磐線舞台芸術祭 2023」が7月31日から8月13日まで、福島県、宮城県、茨城県内常磐線沿線ほかで開催される。

「常磐線舞台芸術祭 2023」メインビジュアル

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「常磐線舞台芸術祭 2023」は、柳美里がプログラムディレクター、平田オリザがフェスティバルコーディネーターを務める芸術祭。第1回のテーマは「つなぐ、」で、参加団体には青森中央高校演劇部、福島県の高校生たち、尾崎世界観(クリープハイプ)、小松理虔、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)、佐藤厚志、青春五月党青年団田島貴男(Original Love)、津村禮次郎畑澤聖悟福名理穂古川日出男堀川炎、Miya、森幸彦、山本卓卓、柳、和合亮一渡辺源四郎商店といった面々が名を連ねた。

開催に向けて柳は「先ず、つなぐ、という意志を持つ。つなごうとした指先が届かなかったとしても、つないだ後に再び隔たりが生じてしまったとしても、わたしから出発してあなたへと向かう、その軌跡が糸となり泉となり得るのではないか?」とコメント。平田は「風評もフェイクも、過去も未来も、そして震災と原発事故でズタズタになってしまった福島・浜通りのそれぞれの市や町を、人々の小さな生活を、物語でつないでいく。この常磐線舞台芸術祭が、世界でも希な『線』の芸術祭に育っていければと願います」と思いを語った。芸術祭の詳細は続報を待とう。

柳美里 コメント

今、ここで、舞台芸術に何ができるのか?

それは、隔てられているものを、どうしたらつなぐことができるのか、という問いでもある。

線と言う言葉は、分断や対立に用いられるが、糸と泉で成り立っていることから、人間の本源が対立ではなく、混じり合うところにあるということを表している、とわたしは思う。立場や考え方によって隔てられていても、わたしたちは互いに重層して関連し合う空間と時間の中に生まれ、食べ、暮らし、そして死んでいく。

先ず、つなぐ、という意志を持つ。つなごうとした指先が届かなかったとしても、つないだ後に再び隔たりが生じてしまったとしても、わたしから出発してあなたへと向かう、その軌跡が糸となり泉となり得るのではないか?

平田オリザ コメント

connecting the dots

昨今、教育の世界でも、この言葉がよく使われるようになりました。いつでも、どこでも、(にせものも含めて)情報を大量に得られるこの時代に、点と点、得られた情報と情報の断片をつないで、物語を紡いでいく能力が求められます。

これまで、ふたば未来学園で行ってきた演劇教育も、まさにそのような営みだったのだと思います。

風評もフェイクも、過去も未来も、そして震災と原発事故でズタズタになってしまった福島・浜通りのそれぞれの市や町を、人々の小さな生活を、物語でつないでいく。

この常磐線舞台芸術祭が、世界でも希な「線」の芸術祭に育っていければと願います。

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柳美里 @yu_miri_0622

畑沢聖悟さん作・演出の3作品を一度に観ることができる、滅多にない機会です。 https://t.co/BWZyzbXGzb

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