「空に菜の花～」開幕、故郷とその危機を「渡辺源四郎商店でしかできない表現で」描く

渡辺源四郎商店第38回公演「空に菜の花、地に鉞」が昨日5月2日に東京のザ・スズナリで開幕した。

これは「戦争を考える2作品連続上演」と銘打ち、渡辺源四郎商店「空に菜の花、地に鉞」とうさぎ庵「千里眼」を連続上演する企画の1つ。「空に菜の花、地に鉞」では、独裁者にある使命を託され、東北地方北部にやって来た青年を描く。

開幕に際し、渡辺源四郎商店店主の畑澤聖悟は「青森という地で暮らし、そこを拠点に演劇活動を続けている私たちは、その土地でなければ生み出せない芝居とは何かということをいつも考えています。原子力燃料サイクル、米軍基地、Jアラート、それらが当たり前のようにある暮らしについての考察を、渡辺源四郎商店でしかできない表現でお伝えしたいと思います。観客のみなさんが、それぞれの故郷とその危機について考えていただくきっかけになりましたら幸甚です」とコメントした。

「空に菜の花、地に鉞」は5月5日まで東京のザ・スズナリ、28日から6月1日まで青森・渡辺源四郎商店 しんまち本店2階稽古場にて上演され、「千里眼」は5月7日から10日までザ・スズナリ、20・21日に渡辺源四郎商店 しんまち本店2階稽古場にて上演される。また「空に菜の花、地に鉞」は6月10日から7月10日まで、「千里眼」は6月1日から30日まで配信も行われる。