KOKAMI@network「ウィングレス(wingless)ー翼を持たぬ天使ー」が、昨日5月1日に東京・紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYAで開幕した。それに先駆け、同日昼に囲み取材が行われた。
本作は、
元天使・榊原一郎の福田は、「ずっと天使役をやってみたいなという思いがあったので、天使役をいただけて光栄です。ここから僕は役者として羽ばたいていくんだろうなと思っています」と冗談めかしながらあいさつ。榊原一郎にほれられる絹田玲菜役の大野は「涙あり笑いありの舞台になっているのでぜひ、楽しんでいただけたら」とアピールした。
1児の母で、スピリチュアルグループ・宇宙の声にはまる森川彩子役の田畑は、自身が子供を持ってから初めての母親役だとし、「母親になったからこそできる役なんじゃないかなと日々感じていました。いろいろな感情がたくさん必要な役なのでクタクタになりますが、娘役の子たちにパワーをもらいながら楽しんでいます」と創作を振り返る。
また30年以上前、鴻上主宰による劇団・第三舞台のオーディションに落ちたことがあると告白した渡辺いっけいは、本作で神様と宇宙の声の代表・神山秀雄役を演じる。「このチームに呼んでいただいて非常にうれしく、稽古でしゃかりきにがんばりました。(鴻上から)ダメ出しを受けたくて、いろいろなことをやりました。その結果が披露されるのは個人的にうれしいです」と話す。
「とても良いメンバーが集まってくれて、自信があります」と言うのは鴻上。「福ちゃん(福田)とは、去年の舞台を観たときに『うまい俳優がいるな』と思い、できたら一緒にやりたいなと考えたのが始まりです」と鴻上が明かすと、福田は「鴻上さんの舞台にはいつか出たいと思っていたんですが、『芝居がうまい』と言われるのは……」と言いよどみ、「『おいしくない』と言われて食べた料理がおいしかったときのほうが、感動は大きい。『芝居がうまい』と言われるのは光栄ですが、ハードルが上がってしまうのは気まずいなと(笑)。でも、そのハードルを乗り越えてお客様に感動をお届けしたいです」と意気込む。
記者から作品の手応えを聞かれた福田は「ありありですね」と返答。元天使を演じることについては「元天使役というか、(自分は)元天使ですね」と小ボケをかまし、「今までの役とは少し違って、少し浮いているような、世を達観しているような気持ちです」と述べた。
大野は今回、鴻上作品に初出演。「台本をいただく前に本を何冊か読ませてもらっていて、会話が濃厚でセリフの量も多い印象でした。普段、私はゆっくり話すタイプなので、会話の速度を上げるとか、気持ちを高めるところで苦戦しました。でも、なんとか無事に“いる”ので……」と言うと、登壇者が「確かにいる」「いなくなってない」と笑い合う場面も。大野は恥ずかしそうに「観ていただけたらうれしいです」と続けた。
最後に福田が「生で天使が観られる、生で神様が観られる。そして鴻上さんの演出・脚本により濃密なドラマが舞台上で繰り広げられます。この演劇はこの瞬間、この場所でしか観られないものだと思います」と明言。また、天使の扮装をほめられると「今日からずっとこの姿でいようかな。ふぉ~ゆ~のメンバーにも羽を生やしてもらって、4人で天使になって、世を救って“ふぉ~ゆ~”していく」と微笑み、場を締めくくった。
公演は5月21日まで。その後、27・28日に大阪の梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティでも上演される。
KOKAMI@network vol.19「ウィングレス(wingless)ー翼を持たぬ天使ー」
2023年5月1日(月)~21日(日)
東京都 紀伊國屋サザンシアター TAKASHIMAYA
2023年5月27日(土)・28日(日)
大阪府 梅田芸術劇場 シアター・ドラマシティ
作・演出:
出演:
※三上さくらと中川陽葵はWキャスト。
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