「陽春花形歌舞伎」開幕、早替わりへの熱狂に中村勘九郎「大変だけどやった甲斐がありました」

中村勘九郎と中村七之助が出演する「陽春花形歌舞伎」が、昨日4月1日に愛知・御園座で開幕した。

「陽春花形歌舞伎」は昼夜2部制。昼の部「お染の七役」では七之助が油屋娘お染、丁稚久松、許嫁お光、後家貞昌、奥女中竹川、芸者小糸、土手のお六の7役を、夜の部「怪談乳房榎」では勘九郎が菱川重信、下男正助、うわばみ三次の3役をそれぞれ早替りで勤めた。出演者には勘九郎、七之助のほか、中村虎之介、中村鶴松、喜多村緑郎、市川男女蔵が名を連ねている。

なお、勘九郎と七之助が御園座に出演するのは約11年ぶりで、2018年に同劇場が建て替えされてからは初登場となる。初日を終えた勘九郎は「昼夜にかけて中村屋での早替りであれだけお客様が熱狂してくれたら、大変だけどやった甲斐がありました。七之助も僕も何回も手掛けてきた作品だから、初々しさというよりも熟した早替りをお見せできるんじゃないかなと思います。熱狂の渦の中に身を任せて、多くのお客様に見逃さず観て頂きたいです」、七之助は「お客様の反応がとても素晴らしかったです。本当に待ちに待っていたという感覚がすごく伝わってきました。一所懸命勤めますので是非劇場にお越し下さい」とそれぞれ感慨を述べた。公演は4月22日まで。