“末っ子”堤真一が水谷豊・段田安則・高橋克実に苦言を呈する「兄ちゃんたち、話が長い！」

シス・カンパニー「帰ってきたマイ・ブラザー」が、明日4月1日に東京・世田谷パブリックシアターで開幕。これに先駆け、本日3月31日にフォトコールが行われた。

作劇をマギー、演出を小林顕作が手がける本作では、昭和歌謡の全盛期にヒット曲を放った兄弟グループ・ブラザー4の物語が描かれる。ブラザー4はあっという間に華やかな表舞台から姿を消し、今は4兄弟がそれぞれの道を歩んでいた。ところがひょんなことから、彼らの昔の楽曲が令和の時代に再浮上。再び脚光を浴び、ブラザー4は再結成の日を迎えるが……。

フォトコールには、ブラザー4のメンバーを演じる水谷豊、段田安則、高橋克実、堤真一が出演。劇中曲「マイブラザー」が披露された。スタンドマイクの前に立った4人は、マギーが作詞したコミカルながらも懐かしさを感じさせる楽曲を、歌声にそれぞれの個性をにじませ、軽快なステップを踏みながら歌い上げた。フォトコール終了後、水谷、段田、高橋、堤からあいさつが。長男・若村ハジメ役の水谷は、約23年ぶりとなる舞台出演に「稽古が始まったときは、さてどうなることやらと思っておりましたが、頼りがいのある“弟”たち、そして共演者の皆さんのおかげで、途中からなんの心配もなくなりました！」と周囲の“弟”たちに微笑みかける。

次男・信二役の段田は、司会から「読売演劇大賞の最優秀男優賞受賞、おめでとうございます！」と祝福を受けると、「今年は『帰ってきたマイ・ブラザー』が、読売演劇大賞の作品賞を取るんじゃないかと……ひょっとしたら、レコード大賞でしょうか」と発言し、周囲の笑いを誘う。三男・裕三役の高橋は、憧れである水谷との共演に「テレビドラマ『相棒』でご一緒させていただいたことはあるのですが……稽古場で“普段の豊さん”を見ることができるのは、お得な感じでした（笑）。どんな現場でも見られるものではないので、うっとりと見てしまいましたね。本番中は見惚れてしまわないように気を付けます」と興奮気味に話すと、水谷は「お得って（笑）」と思わず吹き出した。

あいさつでは、四男・四郎役の堤が「兄ちゃんたち、話が長い！ しゃべりすぎ！（笑）」と末っ子らしいツッコミを入れ、3人を笑わせるひと幕も。堤は水谷との共演に「水谷さんが出演されていたドラマを、食い入るように観ていた小学生の頃の自分に『お前、この人と一緒の舞台に立つぞ！』と言ってやりたいですね（笑）。今回、仕事だと思っていないです。ご褒美です！」と満面の笑みを浮かべる。

最後に水谷は、“弟”役の3人について、「真一はやっぱりスターなので、映像の現場だったらこんなに近づけなかったと思う。弟の役だから、気さくに『初日よろしくね！』と言えました。これで一生の関係が決まりましたね（笑）。克実は『相棒』で初めてお会いしたんですけど、そのとき全然表情が変わらなくて、堂々としていて、態度のデカい俳優だなと思っていたんですよ（笑）。あとで聞いたらとても緊張していたということでした。安則は、2人でバディもののドラマに出演したこともあって長い付き合い。うちに遊びに来てくれたこともあるし、もう関係はできています」とコメントし、「このメンバー、そして池谷のぶえ、峯村リエ、寺脇康文と共に全国を回りますので、皆さん待っていてください。我々が参ります！」と笑顔を見せた。

東京公演は4月23日まで。このあと本作は、6月30日まで愛知・御園座、大阪・森ノ宮ピロティホール、福岡・キャナルシティ劇場、兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール、新潟・りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館 劇場、北海道・カナモトホール（札幌市民ホール）、宮城・電力ホール、京都・ロームシアター京都 メインホールで上演される。

※2023年6月22日追記：6月23・24日公演は中止になりました。