10月に上演されるミュージカル「のだめカンタービレ」に
上野は昨年開催された「のだめカンタービレ展」を見学した際のことを「音楽を聴き、原作マンガのシーンを改めて目にして、のだめがよみがえった。のだめは、私の中でずっと生き続けていました」と振り返る。続けて上野は「若いファンの方が『小学生のときにお母さんとドラマを観ていました』と声をかけてくれることがありました。そうしてたくさんの方が覚えてくださっている『のだめカンタービレ』が舞台になるなんて、想像がつきませんでした。私にとっては未知の世界ですが、もしミュージカルでのだめが“カンタービレ”したら、どういうふうに歌うんだろう?と思ったらすごく面白そうで。だから挑戦を決めました」と、出演を決心した経緯を明かす。
上野は「のだめカンタービレ」のドラマ版、映画版を「みんなでワイワイ楽しく過ごしたことが、色濃く記憶に残っています。青春でした」と回顧し、「映像作品では登場人物の年齢にぴったり合う俳優さんが選ばれると思いますが、舞台は年齢がリアルである必要がないというのもまた挑戦だと感じます。楽しみながら、のだめとして再び皆さんに会えたらうれしい」と思いを述べた。
三浦は、千秋役での出演が決定し、またのだめ役が上野だと知ったときの心境を尋ねられると「『まさか!』でしたね」と率直に回答。ドラマ版が大好きだという三浦は「自分が千秋先輩になって、しかも上野さんとご一緒できると知って本当にうれしかったです。でも実はファンの方々の反応にドキドキで……『玉木宏さんじゃないんかい!!』と言われないか心配です」と記者たちの笑いを誘い、「親がピアノの先生なので、ピアノ合宿をするために実家に帰ろうかと思います!」と決意を語る。
またクラシックバレエの経験を持つ三浦は「バレエのレッスンに行くとき、協奏曲や交響曲を流して自分で勝手に振付を考えながら電車に乗るのが趣味でした。当時は特に、ラフマニノフのピアノ協奏曲第2番が大好きで。『のだめカンタービレ』にも登場する曲なので、もし舞台にもあったらうれしいな(笑)」と期待を口にした。
取材会では、原作者である二ノ宮からのコメントが代読される場面も。二ノ宮は「私は、原作者は作曲者みたいなものだろうと思っています。私が描いた『のだめカンタービレ』という曲が、アニメ、ドラマから今度は舞台という新しいステージで、演出する方々が指揮者となり、ソリストである役者さんたち、舞台を作り上げる多くのスタッフさんが一丸となって、また新しい演奏を聞かせていただけるのだと、とてもワクワクしております。そして“天才的のだめソリスト”の上野樹里さんと、舞台で大活躍中の三浦宏規さんの、新しいのだめと千秋が見られるのが楽しみです。皆様、どうぞ自由に楽しくがんばってください」とミュージカル版「のだめカンタービレ」カンパニーにエールを送った。
二ノ宮のコメントを受けて上野は「“ソリスト”かあ……ありがとうございます! マンガやアニメではのだめの表現が違うので、私がドラマや映画でやっていた『ぎゃぼー!!』の言い方はあれで良かったのかな?と思うことがあるんです(笑)。でも今回は舞台で三浦くんと一緒にお芝居をしながら、自然に醸し出される空気の中でのだめを演じたい。千秋先輩についていきます! お世話になります」と三浦に一礼。
三浦は恐縮した様子で「いやいやいや!! こちらこそよろしくお願いします」と上野にお辞儀を返し、「上野さんに『千秋先輩!』と呼ばれてもこんな(びっくりした)顔にならないよう、気を付けなくちゃと思います(笑)。二ノ宮先生が『自由に楽しく』と言ってくださるのがうれしい。先生にミュージカル版も良かったと思ってもらえるよう、精いっぱいがんばります」と言葉に力を込めた。
公演は10月に東京・シアタークリエで行われる。詳細は続報を待とう。
ミュージカル「のだめカンタービレ」
2023年10月
東京都 シアタークリエ
原作:
演出:
クラシック音楽監修:茂木大輔
出演:
関連記事
上野樹里のほかの記事
関連商品
Chiaki @ Dorama World ドラマワールド @doramaworld
Ueno Juri stars in the musical "Nodame Cantabile" performing in Oct 2023; she will reprise her role as Noda Megumi just like the drama & movie versions while Miura Hiroki will play Chiaki Shinichi
https://t.co/lkrdByRdYN https://t.co/QomW2AzJwR